3億円超集めた全自動歯ブラシも 話題を呼んだクラウド・ファンディング製品たち

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◆最新技術を身近に
 最新のガジェットを割安で入手できるのも、キック・スターターの嬉しい特典だ。シンプルで使いやすいスマート・ウォッチ「ペブル2」をIE誌はピックアップしている。初代が大成功を収めた後、一時は大手のフィットビットにシェアを奪われたものの、第2世代の製品で巻き返しを狙う。ビジネス・インサイダー誌(以下BI誌)も同類の製品を紹介している。機械式時計と融合したスイス生まれの「ズィー・タイム」や、手頃な値段で防水機能を持つ「ティク・ウォッチ」など、多彩なスマート・ウォッチが揃っている。

 先端の機器といえば、VRヘッドセットも欠かせない。「オキュラス リフト」はキック・スターターの出身で、VRブームの火付け役となった。他にも8K解像度の「パイマックス」や、ヘッドフォンのような形状が特徴的な「グリフ」など、VRヘッドセットの選択肢は豊富だ。

◆遊びゴコロあふれるアイデアを形に
 そのほか、日々の暮らしに彩りを与えてくれるアイデア・グッズも数多い。野外で静かに焚き火を楽しめる「ソロ・ストーブ」をBV誌は紹介している。BI誌も「バイオライト・ファイアピット」を取り上げており、屋外での焚き火は静かなブームになっている。

                                                                                                                 

 より実用的なところでは、トラベル・グッズにも注目したい。BI誌の紹介する「G-RO」は、言わばスマート・スーツケースだ。重心のコントロール機能により、まるで重力を無視したかのような軽快なハンドリングを実現している。IE誌は世界最高の旅行用ジャケットを標榜する「バウバックス」を紹介している。スマートフォンの充電からネック・ピローまで、飛行機の必需品を内蔵した欲張りなジャケットだ。

 発想のユニークな商品も目立つ。IE誌が取り上げているお絵かきロボ「スクライビット」は、窓や壁などに美しい模様を自動で描いてくれるユニークな一台だ。ルンバのような本体がワイヤーで吊るされており、壁面を自在に移動する。最後に、BI誌が紹介する「パワーアップ・ダート」は、紙飛行機をスマートフォンで自在にコントロールできるという夢のある商品だ。すでにバージョン3が生産されており、最新版は発売前に2万人以上の事前予約・支援者を集めた。

 以上が各誌注目の製品群だ。クラウド・ファンディングは、単に製造側が資金を調達できるだけではない。事前予約したファンにとっても、製品を一般販売前に割安で入手できたり、限定の特典を入手できたりというメリットがある。ただし技術上の問題などで企画が中止される可能性など一定のリスクもあるため、参加する際にはよく見極めて出資を判断したい。

Text by 青葉やまと