ファクタリングによる資金調達を解説|メリットとリスク、融資との違いを比較

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資金繰りが悪化した際に、問題解決のため検討したいのがファクタリングです。融資とは異なる方法で資金調達することで、企業にとってさまざまなメリットが生まれます。日本ではまだなじみの薄い方法ではありますが、銀行から融資を受けられない場合でも、ファクタリングなら資金調達できる可能性も。いざというときのため、その仕組みや基礎知識を身に付けておくと安心です。

ファクタリングとは?おすすめ会社比較2023|メリット・リスク・利回りを解説|やばい・怪しい評判は本当?

ファクタリングとは具体的にどのようなサービスなのか、わかりやすく解説します。デメリットやリスク、気になる手数料についても、ぜひ参考にしてみてください。「金融庁や消費者庁の注意喚起を見て本当に利用してもいいのかどうか不安を感じている」という方にも役立つ情報をお届けします。

ファクタリングと融資を比較

ファクタリングの概要

ファクタリングとは、支払期日を迎える前の売掛債権を専門業者に買い取ってもらい、支払日よりも前に現金化する方法です。ファクタリングには買取型と保証型の2種類があり、それぞれ異なる特徴があります。買取型の2社間ファクタリングであれば、業者との間で直接取り引きするため、取引先にファクタリングの利用を知られることはありません。最短即日での資金調達が可能です。

融資の概要

融資とは、金融機関や国や自治体に申し込みをして、お金を借りる方法を指します。融資を受けるためには適切な審査を通過する必要があり、借りたお金は事前に定められた期間で返済しなければいけません。ひと言で融資と言っても、その内容はさまざまです。手形貸付に手形割引、証書貸付など、それぞれの特徴を踏まえた上で利用する必要があります。

ファクタリングと融資の比較:調達可能な金額の相場感

ファクタリングと融資は、どちらも資金調達の方法です。とはいえ、「実際にどれだけの金額を調達できるのか」という点において、両者の間には非常に大きな違いがあります。

ファクタリングの場合、基本的に「売掛債権を売却し、その対価として資金を得る」ことに。このため、手元にある売掛債権額以上の資金調達は不可能です。支払期日を迎える前の売掛債権額が多ければ、調達できる資金額も大きくなるものの、実際に手にする現金は「売掛債権額からファクタリング会社に支払う手数料を引いた金額」となります。手数料率はファクタリング会社によって大きな差があるため、どの会社を利用するのかによっても、調達可能額には差が生じるでしょう。

一方で融資の場合、利用希望者のさまざまな情報をもとに審査が行われ、貸付可能額が決定されます。信頼性の高い担保を用意できる場合や、会社としての実績が認められた場合には、非常に大きな金額を調達できる可能性も。大規模な設備投資や長期的な運転資金を確保したい場合には、融資を利用したほうが良いでしょう。

ファクタリングと融資の比較:調達までの期間と返済までの期間

ファクタリングは売掛債権を売却し、その対価を得る取引手法です。取引スタイルがシンプルな2社間ファクタリングの場合、申し込みから実際の振込みまで、わずか数時間ほどで完了する場合もあります。売掛先を交えて取り引きをする3社間ファクタリングの場合はやや時間がかかりますが、売掛先の承諾さえ得られれば、スムーズに話を進めていけるでしょう。買い取りによる取り引きであるため返済義務は生じませんが、2社間ファクタリングの場合、取引先から売掛金が入金されたあとで支払いを済ませる必要があります。入金から返済までの期間は、10~20日程度のところが多いようです。

一方で融資の場合、お金を借りるためには審査を通過する必要があります。会社の規模や経営状況、信頼性や担保についてなど、必要な情報をまとめて提出し、金融機関などがそれをもとに詳細な調査を行います。資金調達までの時間はどれだけ早くても1週間ほど、長い場合は数か月に及ぶケースもあるでしょう。返済は事前の契約に沿って行われ、数か月から数十年と幅が広いのが特徴です。

ファクタリングと融資の比較:調達にかかる手数料(費用)

ファクタリングの場合、ファクタリング会社に支払う手数料は、売掛債権額から差し引く形で支払います。買い取りによってファクタリング会社が支払うお金を売掛債権額より低く設定することで、その差を手数料として徴収する仕組みです。

ファクタリングの手数料は、どのような契約方式を選ぶのかで大きく違ってきます。2社間ファクタリングの場合、手数料率は高めに設定されており、売掛債権額の10~20%が相場に。3社間ファクタリングの場合、1~5%と低く抑えられるでしょう。売掛先企業から直接売掛金を回収できる3社間ファクタリングのリスクのほうが低いため、手数料も安く設定されています。

一方で融資の場合、手数料は金利という形で支払うことに。契約する内容によって、金利条件は大きく変わってくるでしょう。一般的に、「信頼性が高い(厳しい審査を通過できる)」場合は低い金利が、「信頼性が低い(緩い審査しか通過できない)」場合は高い金利が適用されます。また実際に支払う手数料の金額は、借入した金額や期間に応じて変化します。

ファクタリングによる資金調達のメリット

迅速な現金化

ファクタリングを利用するメリットの一つが、「スピーディーに資金調達できる」という点です。先ほどもお伝えしたとおり、2社間ファクタリングなら即日から数日ほどで現金を調達できます。急な出費にも対応できるでしょう。

ファクタリングを利用する際に行われる審査は、主に売掛先の信用度をチェックするためのもの。「売掛金が本当に支払われるのか」という点を確認されます。融資と比較して審査項目が非常にシンプルなため、余計な時間がかかりません。「銀行から融資を受けるまでの1週間~数か月が待てない」「取引先から入金されるまでに余裕がない」といった場合でも、余裕を持って対応できます。

審査がシンプルで入金までの時間が早いことから、状況に合わせた柔軟な対応も可能になります。「どうしても急に現金が必要になった」という場合でも、ファクタリングなら安心です。

返金リスクの回避

取引先に対して売掛債権を発行する際に、もっとも大きなリスクとなるのが「貸し倒れ」です。何らかの事情により売掛金が回収できなくなれば、資金繰りが急激に悪化してしまう可能性もあります。

ファクタリングを利用する場合、売掛金を回収する前に債権をファクタリング会社に売却することに。利用者の手元には、この時点で現金が入ってきます。その後、売掛先が倒産して売掛金を回収できなくなったとしても、利用者がファクタリング会社に対して責任を負う必要はありません。つまり、ファクタリングサービスを利用した時点で、利用者は売掛金の未回収リスクから解放されます。取り引き後の返金リスクが生じないため、資金調達で得た現金はより自由な用途で活用できるでしょう。

貸借対照表(バランスシート)に影響を与えない

ファクタリングで資金調達した場合、融資とは違って貸借対照表に影響を与えません。ファクタリングとは、あくまでも売掛債権を買い取りによって現金化する行為。「借入金」として処理する必要はありません。

銀行からの融資で借入金が増えた場合、賃借対照表の見栄えが悪くなり、今後の資金調達に悪い影響を及ぼす可能性があります。書類上でわかる経営状況に対して借入金が多すぎれば、企業としての信用度は低下。金融機関が、今後の融資を渋る恐れもあるでしょう。ファクタリングであれば、こうしたリスクは存在しません。賃借対照表の内容をスリム化し、経営の健全性をアピールできます。金融機関内での企業格付けが向上すれば、より良い条件で融資を受けられる可能性もあります。

ファクタリングによる資金調達のデメリット

手数料が必要

ファクタリングを利用する場合にデメリットとなるのが、手数料です。金融機関から融資を受けるよりも、負担が大きくなってしまう恐れがあります。ファクタリングの中でも、特に手数料が高く設定されているのは、2社間で取り引きを行うケースです。手数料として引かれる金額が大きくなるため、手元に残る金額は少なくなってしまうでしょう。一方で、取引先を含めた3社間で取り引きを行う場合、手数料率は低く抑えられます。手続きは複雑になりますが、手数料負担を抑えたい場合はこちらを検討してみてください。

ファクタリングの手数料率は、会社によって差があります。中には、非常に高額な手数料率を設定している悪徳業者も存在しています。利用前には手数料についてもしっかりと情報収集して、納得できる会社を利用しましょう。

(3社間の場合のみ)企業の信用を疑われる場合も

ファクタリングの手数料を抑えるために有効な3社間ファクタリング。一方で、取引先を契約に含めることで、企業としての信用度が低下してしまう恐れがあります。こちらも無視できないデメリットと言えるでしょう。

ファクタリング会社と利用者だけで完結する2社間ファクタリングとは違い、3社間ファクタリングの場合、取引先に対して「売掛債権を売却した」という事実を伏せることはできません。取引先からは「売掛債権を売却した=支払い期日まで待てない=資金繰りが悪化している」と捉えられる可能性があります。取引先からすると、先行き不透明な企業との取り引きを今後も続けるべきかどうか、悩む場面も多いでしょう。企業間の今後の付き合いに、ネガティブな影響を及ぼす可能性があります。

利用範囲が売掛債権の範囲に留まる

ファクタリングの性質上、資金調達できる金額の上限は「売掛債権の額面額」です。額面額を超えた資金調達はできません。融資の場合、審査さえ通過できれば非常に大きな金額を調達できる可能性があります。ファクタリングのように、売掛債権の額面額に調達可能金額が左右されることはありません。

ファクタリングの場合、支払期日を迎える前の売掛債権がなければ、資金調達は不可能です。また売掛債権の買取額からファクタリング会社に支払う手数料が引かれるため、実際に調達できる金額は売掛債権の額面額を大きく下回る可能性があります。売掛先の信用度が足りなければ、買取金額が低下したり、「買取不可」と判断されてしまったりする恐れもあるでしょう。資金調達の目的と実際に調達できる金額を把握した上で、利用するべきかどうか慎重に判断してみてください。

おすすめファクタリング会社の5社を比較

ビートレーディング


ビートレーディングは取引実績4.6万社以上を誇るファクタリング会社です。現代のニーズに合わせた経営戦略が多くの利用者から信頼を獲得し、2023年3月には累計買取額1,060億円を達成しました。現在は月間取引数800件以上となっています。オンライン契約の導入や手続きを簡素化で、最短2時間での資金提供を実現しています。

一般的なファクタリングは契約書が必要ですが、ビートレーディングでは受注時点の注文書ファクタリングの相談も可能です。注文書ファクタリングとは。注文の完遂に必要な資金が不足したときに頼れるサービスです。オンライン対応のため、日本全国どこにいても利用できる強みがあります。実際に会って手続きをしたい場合でも、東京本社、仙台支店、大阪支店、福岡支店があるため足を運びやすいこともメリットです。

手数料は2社間ファクタリングで4~12%、3社間ファクタリングで2~9%の設定になっています。買取額も非常に柔軟で、最低3万円、最大7億円の実績があるそうです。シンプルな手続きで迅速な資金調達が必要なときにおすすめです。

QuQuMo

QuQuMoは柔軟な対応力とスピーディな資金調達に自信を持つファクタリング会社です。完全オンライン完結型の取引システムを構築し、最短2時間でのファクタリングを実現しています。高額ファクタリングも可能で、利用者のなかには2時間で1,000万円の資金調達に成功した人もいました。

オンライン上の契約締結に用いるシステムは安全性や信頼度が高いことで知られている、業界シェア80%以上の「クラウドサイン」を利用しているため、オンラインで資金調達をすることが初めての人でも安心してトライできるはずです。肝心の取引は、面談不要、債権譲渡登記不要、事務手数料不要というシンプルさです。急いでいるときに手間のかかる面談や登記手続き、そして事務手数料がカットできるのはかなり嬉しいですね。

気になる手数料は1%からの設定になっています。QuQuMoによると、業界で指折りの低コストなのそうです。正確な手数料は見積り(無料)で確認できるため、事前に把握できるのも助かる一面ですね。また、QuQuMoは基本的に2社間ファクタリングをおこなっています。手数料がリーズナブルでも2社間ファクタリングができることに、かなり助かる人は多いのではないでしょうか。

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構はファクタリングを手がけてはいるものの、企業ではなく非営利団体にあたります。日本中小企業金融サポート機構はもともとファクタリングを専門としているわけではなく、中小企業のキャッシュフロー改善のために多方面からアドバイスや支援をおこなう団体です。その一環でコンサルティング業務も取り扱っており、自社のキャッシュフローに悩みを持つ人が相談できるのも大きな強みでしょう。

非営利団体のメリットとして、手数料が非常に安いことがあげられます。一般社団法人日本中小企業金融サポート機構のファクタリング手数料は1.5%〜となっています。この手数料は大手のファクタリング会社並で、最短即日、早ければ申し込みから約3時間で資金調達が完了することもあるのですから、非営利団体にもかかわらず大手企業並の利用勝手の良さを持っているといえるのではないでしょうか。

オンラインが苦手な場合でも、電話対応が可能です。専属スタッフ対応なのでスムーズな手続きが期待できます。非営利団体ならではの低コストと企業並のスペックでスピーディな融資を期待するのなら、ぜひ覚えておきたい団体です。

PAYTODAY



PAYTODAYはオンライン完結型のファクタリング会社です。AIを利用した「即日AIファクタリング」で非常にスピーディな審査と資金調達が可能になっています。スタッフと連絡を取る必要がないため、気軽に申し込める点が嬉しいですね。また、対面形式を申し込める柔軟な対応力も高ポイントです。

振込まで最短即日、場合によっては30分で完結します。「今すぐファクタリングしたい!」というときには真っ先に思い出したい存在です。オンライン完結型のため、全国どこからでも対応可能になっています。また、申込金額に下限や上限がないことにも注目です。公式サイトにある利用者の体験談では、20万円の低額から4,500万円の高額まで実例がありました。中小企業の経営者だけではなく、小規模事業を営むフリーランス、個人事業主でも安心して申し込めますね。

手数料は1~9.5%に設定されています。2社間ファクタリングが基本なのですが、それでこの手数料はかなり助かるのではないでしょうか。最短当日30分の審査と着金に加え、手数料もリーズナブル。いずれも業界トップの実力です。必要になった瞬間にすぐ申し込めるというのもオンライン完結型の強みです。

アクセルファクター

アクセルファクターはファクタリング業界でトップクラスの評価を受け、人気を博しているファクタリング会社です。2022年には日本マーケティングリサーチ機構の調査でNo.1の評価を獲得しました。最終的な利益高よりもキャッシュフローを重要視する中小企業が増えた昨今の風潮を素早く把握し、「最大1億円の買取」も不可能ではない企業力をそなえています。

柔軟な対応力がスピーディな現金化を実現している点も注目です。クライアント目線に立って審査をおこなうことを大切にしており、最短即日の現金化と希望者の93%へのファクタリングを実現しています。また、個人事業主への対応にも積極的です。フリーランス、一人親方といった形態のワークスタイルでもファクタリングを実施しています。

手数料は最大10%に設定されており、比較的リーズナブルだといえるでしょう。100万円までは10%、100万円以上500万円未満なら5%、500万円以上1,000万円未満なら2%です。それ以上は要相談とのこと。なお、ファクタリングの下限金額は30万円になっています。小規模事業を営む人にとって嬉しい設定で、幅広い層が利用しやすいファクタリング会社です。

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Text by NewSphere 編集部
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