“日本式RPG”で日本語学習に革命!? 英学生がクラウドファンディングで夢を実現

 日本のゲームやアニメ、漫画が好きで、日本語も学びたいけど、どこから始めたらいいか分からない。そんな人のために、簡単に日本語を学べるRPG(ロールプレイングゲーム)「Koe(声)」をイギリス人大学生が開発している。開発資金の調達方法は、クラウドファンディングサイトのキックスターターである。

【ゲームをしながら日本語を学ぶ】
 「Koe」は、「ドラゴンクエスト」、「ポケットモンスター」、「ファイナルファンタジー」など、日本式RPGに分類されるゲームだ。日本を舞台として、あちこちで起こるバトル、ボス、ストーリー、ペット、魔法使い、街、家、ネコといった要素が登場する。プレイヤーは、アイテム、経験値、武器など、昔からある日本的RPGに付きものの、あらゆる要素を集めながらプレイする、とイギリスのニュースサイトWiredは報道している。

 日本語の学習という面から見ると、このゲームはほとんどの場面で英語が使われているが、ゲームのアイテムは日本語の単語だ。自分のアイテムとして獲得した単語は、バトル用の持ち駒として、ターン制のバトルに使用する。単語を組み合わせて文章を作れば、より強力な持ち駒になる。「このゲームの戦い方は非常に面白い」と海外サイトHardcore Gamerは絶賛している。

 また、日本語の文字が、ひらがなやカタカナの表として用意されている。これを使ってさまざまな能力をレベルアップしながら文字を学ぶことができる。例えば、戦う仲間としてネコを獲得したとき、「ね」という文字と「こ」という文字をひらがな表から選ぶと、そのネコをレベルアップできるようになる。

 「ゲームを通じ、日本語の平仮名、カタカナを学び、基本的な日本語を読む能力がつく。」とキックスターターのサイト上で開発者は述べている。また、漢字の読みかたと使用法も学べる。名詞、動詞、接続詞や、日常生活の単語や自己紹介などの会話も習得できる。

【キックスターターで資金調達】
 「Koe」の開発者はイギリスのダービー大学の学生プログラマーであるジテシュ・ラワル氏だ。彼は大学に通いながらひとりで開発を続けている。

 ラワル氏は開発資金としてキックスターターで投資者を募っている。
「このゲームに投資してくれれば、言語学習に革命を起こすプロジェクトを完成し、日本を舞台にしたストーリー性のあるロールプレイングゲームを作ることができる。」と彼は決意を語っている。

 3月5日現在、締切まで26日を残して、目標金額35,000ポンド(約597万円)を達成した。資金はイラストの作成、ライセンスの処理、音声の制作、作曲家への依頼などに使われる予定だ。

日本人の知らない日本語4 海外編

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Text by NewSphere 編集部