メタバース空間で「リアルな」語学学習 Immerse(イマース)が提供するVRプラットフォーム

海外でのプレゼンやスピーチの練習にも。プレゼン会場でピッチ練習をする場合はこのようなシーンが利用可能。(写真/Immerse提供)

◆「教師」という職を斡旋する組織へ
 イマースは、メタバースで語学学習のプラットフォームを作り上げることで、どんな未来を描いているのだろうか。CEOのテイバーさんは、中東に住む難民たちとの深い関わりのなかで、彼らが安定した仕事を見つけられず苦労しているのを目の当たりにしてきた。そして、イマースを立ち上げた時からの一つの夢でありゴールとして、イマースのプラットフォームを通じてアラビア語を教えるという仕事を斡旋することを思い描いてきたという。

 「実は先日初めて『アラビア語を習いたい。授業開始の予定はないか?』という一般のお客様からの問い合わせを受けた。テイバーはその日1日大喜びだった」とデッカーさんは話す。

 イマースが目指すのは、プラットフォームを利用することで言語を学び合い、世界中の壁をなくし、真のグローバルなつながりを体験できる世界だ。バーチャル・リアリティで世界がより身近に感じられる時代はもう目の前だ。

為替レート:1ドル=148円(2022.10.25現在)

在外ジャーナリスト協会会員 寺町幸枝取材
※本記事は在外ジャーナリスト協会の協力により作成しています。

Text by 寺町 幸枝