投資型クラウドファンディングのリスクと対策とは

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株やFXなどと比較してもリスクが少なく、投資初心者に人気を集めている投資型クラウドファンディング。しかし、投資型クラウドファンディングにも抑えておかなければいけないリスクがあり、気づかないと大きなリスクを背負うことになりかねません。そこで今回は、投資型クラウドファンディングのリスクと対策方法について解説します。投資より事前に抑えておくことで、投資初心者にありがちな失敗を回避しましょう。

購入型・投資型など各クラウドファンディングに共通するリスク

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海外では投資金額の返金がされない場合がある?

購入型のクラウドファンディングでは、商品・サービスなどのリターンを求めて投資したのに、プロジェクト起案者から全く連絡がなくなるような詐欺的なプロジェクトが海外で横行しています。このような場合は、投資金額が返ってくる可能性は低いです。

投資型クラウドファンディングの場合、投資先の倒産などによって起こる「貸し倒れ」「元本割れ」のリスクがあります。前述した倒産以外にも、投資を行ったプロジェクトの失敗などによって発生するのです。このようなトラブルを出来る限り軽減する為に、「担保・保証」付きの案件を選ぶことで、リスクの軽減が可能となります。また、貸出期間や返済方法なども確認して投資先の選択を行いましょう。

また、クラウドファンディングは支援・投資を実行すると、原則キャンセルすることは出来ません。キャンセル規定は投資の案件ごとに異なるため、実際に投資を行う前に確認しておきましょう。

キャンセル規定は事前に調べてリスクを回避

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前述したように、クラウドファンディングは各事業者によってキャンセル規定が異なります。「プロジェクト達成前は支援のキャンセルが可能」「商品発送前まではWeb上でキャンセルが可能」などのルールを事前に押さえて投資を行いましょう。

また、クラウドファンディングに投資を行う上で重要なのは、分散投資すること。分散投資とは、一つのプロジェクト・事業者に投資を行うのではなく、複数のプロジェクト・事業者に投資を行うことです。投資先を拡散させる性質から、ひとつの事業者・プロジェクトで貸し倒れなどが発生した場合も、リスクを最小限に抑えることができるのです。

もちろん、単に「分散投資」をすれば良い訳ではありません。分散投資を行う上で3つのポイントがあります。一つ目は、「中小企業事業者に対する投資のリスク」です。現在、日本の投資型クラウドファンディング事業者は数多くありますが、中小企業において過去の実績を見ると「貸し倒れ」が発生していない会社は多くあります。その反面、規模の大きな会社の実績を見ると過去に「貸し倒れ」が発生していることもあるのです。

しかし、「貸し倒れ」の有無だけで事業者を判断してはいけません。例えば、大規模な会社で過去に「貸し倒れ」が発生したとしても、案件に担保不動産が設定されており、売却などによって資金を回収する場合もあります。過去に「貸し倒れ」が発生していない中小企業事業者だったとしても、業績や実績を綺麗に見せることにパワーを掛け、無理のある営業を続けているケースも考えられるでしょう。投資先を選ぶ際には、「実績」だけでなく、融資先そのものの評判や事業内容などを加味して選ぶことが大切です。

二つ目は、「分散投資は投資効率を低下させる」ということ。その理由は、複数の会社に少しづつ資金を投入することになる為、振込手数料や出金手数料も投資先の事業者数だけ掛かるのです。投資効率についても、120万円を1社に投資した場合と、40万円を3社に投資した場合でも同じ利回りであれば分散投資を行なった方が分配金は少なくなります。リスクヘッジのための分散投資ですが、同時に投資効率が下がることも頭に入れておきましょう。短期的な利益の追求を目的にする場合、集中投資を行うか、投資型クラウドファンディングを行わないのも一手です。

三つ目は「とても安心と思える投資先を複数見つける」こと。単に分散投資を行なっただけで「これで一安心」と思うことが一番のリスクです。分散投資はあくまで手段であり、目的は投資リスクの軽減。その為、投資家に出来ることは投資先の中にあるリスクの高い会社を見極めること。そのためには開示されている情報を読み込み、信用を図ることが必要になります。

投資型クラウドファンディングのリスクとは?

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分配金の変動によっては収入が不安定に

投資型クラウドファンディングの案件の中には、出資した事業の売上高に応じて投資家に分配される金額が変動することがあります。元々想定していた事業計画通りに進捗が進んでいれば、募集条件に記載されている通りの分配金を受け取ることが可能です。しかし、想定していた計画よりも進捗が悪ければ分配金も少なくなるでしょう。この変動を読むことは難しく、場合によっては投資した金額が分配金を上回る「元本割れ」になる場合もあり、投資家にとってはリスクと言えます。

融資先の企業情報がわからないことも

基本的に、クラウドファンディングのプロジェクトは、資金調達する起案者や企業の情報を事前に知ることが可能です。「どんな人や企業がプロジェクトを行なっているか」を知ることが出来れば、「企業規模」「過去の実績」などをインターネットを通じて事前調査することが可能になります。

しかし、ソーシャルレンディングでは、融資先の情報公開が規制されています。つまり、自身が投資する企業を知ることが出来ず、投資家にとって大きなデメリットと言えるでしょう。過去にはこの匿名性が悪用されて、行政処分を受けたソーシャルレンディング業者もありました。金融庁も対策を講じており、匿名化解除という形で業界の健全化を図っています。

投資型クラウドファンディングにおけるリスクは、上記の「元本割れ」と「融資先の匿名性」が挙げられるでしょう。

リスクと照らし合わせ考える、投資型クラウドファンディングのメリット

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今回は投資型クラウドファンディングのリスクを取り上げて解説を行いましたが、そのリスクはメリットと表裏一体といえます。まず一つ目のメリットは、「利回りが高い」ということ。マイナス金利の煽りを受けて銀行の定期預金は年利0.01円など低金利が続いています。その反面、投資型クラウドファンディングの利回りは”5%〜10%”と非常に高く設定されているのです。収益性が期待できるだけでなく、資産運用として銀行よりも効率的にお金を増やすことが可能となります。

二つ目のメリットは、「少額から投資可能」ということ。投資という言葉を聞くと、ある程度のお金が必要であると思われがちですが、投資型クラウドファンディングでは多くの場合、1万円から投資をスタートすることが可能です。

三つ目のメリットは、「ほったらかしで投資可能」であること。例えば、株やFXなどは市場の動きに合わせて売り買いを行わなければならず、タイミングを逃すと大きな損失を被ってしまいます。投資型クラウドファンディングの場合は、企業や事業を応援する投資であることから、市場の影響をそこまで気にする必要がありません。投資を行った後は分配金が入るのを待つだけなので、誰でも簡単にほったらかす投資が可能です。

仕事が忙しくきめ細やかなチューニングができない会社員や、家事や育児に追われ時間的余裕がない方におすすめの投資手法と言えるでしょう。

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Text by NewSphere 編集部
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