大手企業ならではの使い勝手の良さが魅力!話題の楽天ウォレットとは?

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 従来の株やFXといった資産運用に加えて、インターネット上で取引される暗号資産が投資家からの注目を集めています。暗号資産の需要が高まるに連れて新たに事業参入する企業も増え、投資家は自分の好みや用途に合わせて最適なサービスを利用出来るようになりました。今回は大手ECサイトを運営する楽天が手がける「楽天ウォレット」について紹介します。

サービス概要

・取引所/販売所:取引所
・日本語対応:有
・取引通貨数:現物取引3種類、証拠金取引5種類
・スマホ対応:有
・最大レバレッジ:2倍
・取引方法:現物取引、証拠金取引
・最低取引数量:
購入:100円
売却:0.0001BTC、0.001 ETH、0.001 BCH
・現物取引手数料:無料
・送金手数料:
ビットコイン/0.001BTC、
イーサリアム/0.01ETH
ビットコインキャッシュ/0.01BCH
・入金手数料:無料
・出金手数料:300円
・セキュリティ:口座分割管理、コールドウォレット、二段階認証
・サポート:AIチャット、メール

運営会社情報

・会社名:楽天ウォレット株式会社
・設立年月:2016年12月15日
・本社所在地:東京都港区南青山二丁目6番21号 楽天クリムゾンハウス青山
・資本金:1億円

サービスの特徴

 楽天ウォレットは国内大手のECサイトを運営する楽天が2016年12月に設立、2019年8月から現物取引のサービスを開始した仮想通貨取引所です。最小投資金額が100円に設定されているため、初めて投資に手を出す人やとりあえず楽天ウォレットの使用感を試したい人にとってもハードルが低いと言えるでしょう。日本円の入金は銀行振込・コンビニ支払い・クレジット決済など多様な方法に対応しています。

 暗号資産取引において投資家の資産を守るセキュリティは重要なポイントですが、楽天ウォレットではオフライン金庫を活用した「コールドウォレット」やGoogle認証による二段階認証など基本的なセキュリティ対策がしっかりと整っているので安心です。さらに資産を管理する口座は分割してリスクを抑えるなど、投資家が安心して利用出来る環境作りに取り組んでいます。また、楽天ウォレットは大手企業のグループである事を活かしたサービスを展開しているという点も大きな特徴です。

メリット

楽天ポイントが利用出来る

 楽天市場ではサイト内のショッピングなどで利用出来る「楽天ポイント」という制度があります。1ポイント=1円としてショッピングに充当可能など、楽天市場ユーザーにとってはお馴染みのポイントシステムです。実は楽天ウォレットではこの楽天ポイントを使用して暗号資産と交換する事が出来ます。手持ちの楽天ポイントがあれば、現金を用意しなくとも楽天ウォレットでの投資を行えるのです。こうした使い勝手の良さもハードルの低さに繋がっていると言えるでしょう。交換レートは楽天市場での場合同様に1ポイント=1円分です。

 また、楽天ウォレットで売買を行うと楽天ポイントが貯まっていくというのも大きな魅力です。500円の売買を行うごとに楽天ポイントが1ポイント付与されるので、還元率は0.2%となっています。購入だけでなく売却もポイント付与の対象となっている点がミソです。例えば1万円で購入した仮想通貨を1万5000円で売却した場合は20ポイント+30ポイントで50ポイントが付与されます。ポイントの計算方法は「期間内の購入額+期間内の売却額×0.2」です。

楽天銀行の活用で取引がスムーズになる

 楽天ウォレットでは一般的な銀行口座も利用可能ですが、快適な投資ライフを送るには楽天銀行の口座を用意しておくのがおすすめです。一般的に銀行口座への入出金は土日祝日を挟むと翌営業日扱いになるため、2~3日のタイムラグが発生してしまう場合があります。一方、楽天ウォレットで楽天銀行の口座を利用すると24時間365日リアルタイムで入出金が反映されるのです。暗号資産は株やFX同様に値段の動きを察知して適切なタイミングで取引を行う事が重要になります。突発的な取引に対応する際に口座への入出金が必要な場合は、土日祝日でも即座に反映される楽天銀行が便利です。

口座開設が早い

 取引所や販売所のサービスを利用するためには、原則的にそのサービス内に口座を開設する必要があります。口座の開設には本人確認書類の提出やサービス提供側での審査が行われるため、申し込みから数日程度の時間を要するのが一般的です。楽天ウォレットでは「楽天会員であり、なおかつ楽天銀行の口座を持っている」場合に限り、即日で取引用の口座を開設出来るというメリットがあります。これは楽天側ですでに口座保有者の情報を把握しており、本人確認の手間が省けるためです。

楽天キャッシュへのチャージが可能

 楽天ウォレットにある仮想通貨の残高を楽天キャッシュと呼ばれる電子マネーにチャージ出来る点も見逃せないメリットです。仮想通貨を日常生活の買い物に利用したい場合、取引所の口座を通して換金・出金・送金などの手続きが必要になるというのが一般的となっています。楽天ウォレットはグループ企業のサービスである楽天キャッシュと連携しているため、スマホアプリの操作を行うだけで仮想通貨の出金を可能としているのです。楽天キャッシュは楽天ポイントやバーコード決済である楽天Payに対応しているショップで利用する事が出来ます。コンビニやファストフード店といった実店舗はもちろん、楽天系列のネットショッピングでの買い物にも便利です。チャージ手数料は無料となっていますが、チャージ額の上限は1回あたり又は1カ月累計10万円までとなっているので注意しましょう。

証拠金取引(レバレッジ取引)にも対応

 仮想通貨取引には大きく分けて「現物取引」「証拠金取引(レバレッジ取引)」の2種類があり、楽天ウォレットはこの両方に対応しています。現物取引では手持ちの資産を用いて実際に仮想通貨の取引を行いますが、証拠金取引は担保を用意する事で手持ちの資産以上の金額で取引を行うという手法です。証拠金取引には少ない資産でも大きな利益を生み出せる可能性がある反面、証拠金に対する純資産の割合が一定水準を下回ると強制的に取引が決済される(ロスカット)というリスクもあります。資産管理の難易度が比較的高く、中・上級者が短期間の取引に用いる手法である言えるでしょう。メリットとデメリットをしっかり把握しておく事が重要ですが、取引の幅が広がるので将来的に証拠金取引にも着手してみるのも1つの選択肢です。

多くの手数料が無料

 仮想通貨を取り扱うサービスには主に「販売所」と「取引所」の2種類があります。販売所は投資家とサービス提供企業が直接売買を行い、取引所は投資家同士の取引をサービス提供企業が仲介するのが特徴です。サービスによって差はあれど基本的に取引所では日本円の入出金や送金、取引の仲介料など細かいポイントで手数料が設けられています。これは手数料が取引所の主な収益となっているためです。一方、楽天ウォレットのような販売所は細かい手数料は無料に設定しているところも多くなっています。取引のためにお金を動かす事が多い人にとってはメリットであると言えるでしょう。ただし、販売所の場合は仮想通貨の買値が売価よりも高く設定されており、この差額が「スプレッド」と呼ばれる販売所の実質的な手数料収入になっています。楽天ウォレットで仮想通貨取引を行う際には、売買でこのスプレッドを如何にして狭く抑えるかが投資家の腕の見せ所です。

デメリット

取り扱い通貨の種類は少なめ

 楽天ウォレットは取り扱い通貨の少なさがネックであると言われています。2021年時点で楽天ウォレットの取り扱い仮想通貨は現物取引3種、証拠金取引5種です。大手の仮想通貨取引所では取り扱い銘柄が10種類を超えるところも珍しくありません。取り扱い銘柄が多ければ買い時・売り時のチャンスが増えるため、取引に慣れている人にとっては嬉しいポイントと言えるでしょう。逆に言えば取り扱い銘柄がある程度絞られている事によってビギナーの人でも値動きをチェックしやすいので投資の入門に適しています。

取引所方式の取引は出来ない

 楽天ウォレットの取引形態は販売所方式のみの対応となっているため、取引所方式で売買する事は出来ない点には注意しましょう。取引所方式では買い手・売り手がそれぞれに条件を提示して、その条件がマッチングした相手と売買を行います。そのため、買値や売価をある程度自分で設定出来るので取引の自由度が高くなるのが特徴です。ただし、取引所の方が販売所よりも優れているという訳ではありません。販売所は投資家が価格設定を行えないものの、任意のタイミングでほぼ確実に取引を行えるというメリットがあります。これは買い手と売り手の条件次第ではマッチングしない場合がある取引所には無い利点です。

楽天ポイントの活用には制限がある

 楽天ウォレットには楽天ポイントを活用出来るという大きな強みがありますが、そこにはある程度の制約が設けられています。例えば、楽天ポイントには買い物などで貯まる「通常ポイント」とキャンペーンなどで追加付与される「期間限定ポイント」の2種類がありますが、楽天ウォレットで利用出来るのはこのうち通常ポイントのみです。期間限定ポイントは「ポイント○倍」など付与率が高く設定されているケースが多いですが、楽天ウォレットでは利用出来ないのでネットショッピングや対応店舗で利用しましょう。

 また、楽天ポイントでの仮想通貨取引には上限が設定されている点にも留意してください。楽天会員のステータスがダイヤモンド未満の場合は1注文あたり3万ポイントまで、1ヶ月あたり10万ポイントまで取引に利用可能です。ダイヤモンド会員は1注文あたり5万ポイントまで、1ヶ月あたり50万ポイントまでとなっています。

日本円の出金/出庫に手数料がかかる

 楽天ウォレットは販売所方式のサービスとなっているため、各種手数料の多くは無料に設定されています。ただし、楽天ウォレットの残高を日本円として出金/出庫する際には一律300円の手数料が必要になる点はデメリットと言えるでしょう。余分に日本円を入金しておくと後で出金する際に手数料がかかってしまうので、適切な残高管理を意識しておきましょう。

定期メンテナンスがある

 仮想通貨取引は一般的に年中無休で売買を行える点が1つの魅力と言われていますが、楽天ウォレットでは定期メンテナンスを実施している関係で取引が行えない時間帯があるので注意しておきましょう。メンテナンスのタイミングは毎朝6:55~7:00、毎週水曜日14:00~17:00の2パターンです。水曜日の日中に行われる3時間のメンテナンス時にはサービスにログイン出来なくなるため、すべての機能が利用不可となります。

取扱銘柄

・取り扱い銘柄:
現物取引:
ビットコイン(BTC)
イーサリアムビット(ETH)
ビットコインキャッシュ(BCH)

証拠金取引:
BTC/JPY(ビットコイン/円)
ETH/JPY(イーサリアム/円)
XRP/JPY(リップル/円)
BCH/JPY(ビットコインキャッシュ/円)
LTC/JPY(ライトコイン/円

・取り扱い銘柄数:現物取引3種、証拠金取引5種

どんな人に向いているか

初めての仮想通貨取引におすすめ

 楽天ウォレットは初めて仮想通貨取引に挑戦する人にもおすすめのサービスであると言えるでしょう。これは価格設定が必要ない販売所方式である事、取り扱い銘柄が絞られていて迷いにくい事、最小投資金額が100円とハードルが低い事などに起因します。セキュリティの堅牢さにも定評があるため、ビギナーでも安心して取引を始める事が可能です。

楽天ユーザーなら更に快適

 普段から楽天市場をはじめとする楽天系列のサービスを頻繁に利用している人であれば、より一層快適に楽天ウォレットを活用する事が出来ます。楽天銀行の口座を既に持っているのであれば申し込み即日に楽天ウォレットに口座を開設出来る他、手持ちの楽天ポイントで仮想通貨を購入したり楽天ウォレットの仮想通貨を楽天キャッシュとして手軽に出金したりと使い勝手は良好です。

手数料

楽天ウォレットの手数料事情

 販売所方式である楽天ウォレットでは「取引手数料(現物、証拠金ともに)」「日本円入金」「暗号資産入金」など多くの手数料が無料となっています。注意しておきたいのは「日本円出金」と「暗号資産出金」の2点で手数料が発生するという事です。「資産を引き出す際にだけ手数料がかかる」と覚えておけば分かりやすいでしょう。楽天ウォレットの日本円出金手数料は前述の通り一律300円、暗号資産出金の手数料は「ビットコイン 0.001BTC[「イーサリアム 0.01ETH」「ビットコインキャッシュ 0.01BCH」となっています。

手数料を安く抑えるためには

 楽天ウォレットで手数料がかかるのは出金のみであるため、出金頻度を少なくする事が手数料を安く抑えるためのコツです。例えば一度にある程度まとまった金額を出金しておく、月々の出金回数を予め決めておくなどすると手数料を管理しやすくなるでしょう。懐事情や取引状況に合わせて出金を繰り返すと、予想以上に手数料がかさんでしまうので注意が必要です。

 また、日本円として出金するには手数料が必要になる楽天ウォレットですが、関連サービスである楽天キャッシュへのチャージは手数料無料となっている点は見逃せないポイントです。普段の買い物に楽天Payを活用している、楽天市場での買い物回数が多いといった場合には楽天キャッシュを有効活用すれば出金手数料が実質的に無料になります。

口コミ・評判

 楽天ウォレットを実際に活用している人たちの口コミや評判を見てみると、「楽天関連サービスとの連携」や「100円から投資可能なため半端な余りが出ない」といった点には多くのユーザーが満足しています。また、専用アプリの安定感にも定評があると言って良いでしょう。一方「販売所形式なのでスプレッド(買値と売価の差額)が大きい」「取り扱い通貨が少ない」などの点には不満を感じる人も少なくありません。あまり多くの銘柄に手を広げず、楽天サービスを普段から利用している人からは概ね好評のサービスとなっています。

レバレッジ

 楽天ウォレットの証拠金取引で設定されているレバレッジ倍率は最大2倍です。大手仮想通貨取引所では最大レバレッジを4倍に設定しているところもあるので、楽天ウォレットの2倍という数字はさほど大きいものではありません。レバレッジ倍率は高ければ取引の幅が広がるものの、ロスカットのリスクも大きくなります。そのため、楽天ウォレットの2倍というレバレッジ倍率は証拠金取引のビギナーにとってもある程度安心感のあるラインであると言えるでしょう。なお、楽天ウォレットのロスカットは証拠金に対する純資産の割合が100%未満になった時点で実施されます。

取引ツール

 楽天ウォレットの取引は公式がリリースしている専用スマホアプリを通じて行います。アプリはiOS、Androidの双方に対応しているので安心です。基本的な機能は「総資産の確認」「入金」「出金」「チャートの確認」「暗号資産購入」などとなっています。特徴的な機能としては「楽天ポイントの交換」「楽天キャッシュへのチャージ」など独自サービスとの連携が挙げられるでしょう。また、楽天ウォレットのアプリはセキュリティ対策としてログインや出金・出庫の際に二段階認証が必須となっています。

仮想通貨入門にもおすすめ!楽天ウォレットで暗号資産取引を体感してみよう

 楽天ウォレットは難しい手続きや価格設定などを必要としないため、仮想通貨取引が初めてだという人でも手軽に始める事が出来るサービスです。元々楽天関連のサービスをよく利用している人はもちろん、楽天ウォレットを機に楽天ユーザーになるというのも良いでしょう。仮想通貨を現実世界の買い物で利用しやすいサービスなので、口座開設先の候補として検討してみてください。

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Text by NewSphere 編集部