スズキ スウェイス欧州発売 トヨタからOEM供給 英メディア「とても小粋」

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◆内部も使いやすく
 インテリアも簡素かつ使いやすい造りだ。トップ・ギアは、非常におとなしく、ここでもカローラにそっくり同じになっていると表現する。これは使い勝手という意味でメリットだ。コントロール類の配置もわかりやすく使いやすい設計になっており、たとえば運転中に路面から目を離さずにクライメット・コントロールを調節できるなど、シンプルで実利に長けた配置となっている。

 英オート・エクスプレス誌(2月5日)は「スズキ スウェイスは快適かつ低価格なステーションワゴンであり、リラックスしてドライブできる」と述べ、価格に対して乗り心地に優れる点を長所に挙げている。ただしベースとなったカローラと比較してしまうとやや分は悪いとの評価で、たとえばスウェイスはカローラの上位グレードと価格差はそれほど大きくないにもかかわらず、車載ナビが付属しないなど機能面で劣ることになる。ナビ使用時は、標準搭載のApple CarPlayまたはAndroid Autoを通じ、スマホベースの地図アプリをインフォテイメント上で操作することになるだろう。このような使い方に慣れているのであれば、ナビ非搭載は大きなデメリットにはならないだろう。

◆2つのグレード
 スズキ スウェイスは2つのグレードで登場する。基本グレードのSZ-Tは、余裕の596Lのラゲッジ・スペース、前席のビルトイン・ヒートシーター、デュアルゾーン・クライメット・コントロール、8インチ・ディスプレイを備える。価格は2万7499ポンド(約416万円)の設定だ。

 上位のSZ5は1光源でハイビームにも対応可能なバイビーム・LEDをヘッドライトに搭載し、安全装備としてパーキング・アシスト、ブラインドスポット・モニター、前後のパーキング・センサーを装備する。価格は2万9299ポンド(約443万円)となる。

 両グレードとも1月28日から欧州で販売中だ。

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Text by 青葉やまと