アメックス、驚きの方針転換の理由は? 身を切り加盟店を積極獲得

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◆やっぱりビザ、マスター? 投資分の回収も心配
 アメックスは2017年以来、加盟店を300万件以上増やすことに成功した。消費者にとってはポジティブなサインであり、加盟店にとっても客数が増えればセールスも伸び、コミュニティ全体にとってもプラスに働く。もっとも、どこでもアメックスが使えることが確認されるまでは、ビザやマスターカードは持っておくべきだとモトリー・フールは勧めている。

 WSJは、アメックスが7500ドル(約81万円)のボーナスと手数料割引で加盟店に招き入れたある店を紹介している。この店の2018年後半のアメックス・カードによる売り上げが4万3000ドル(約464万円)で、このペースだと7500ドルのボーナスを回収するのに6年はかかるとしている。ひも付きなしで契約時にボーナスを提供するやり方はクレジットカード業界では聞いたことがないとして、半ば強引な手法を不安視している。

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Text by 山川 真智子