ワクチン義務化した国は? 一部職種対象、未接種者への制限強化も

Nathan Papes / The Springfield News-Leader via AP

◆ワクチン未接種者への制限を強化する国・地域
 サウジアラビアでは、8月1日から公共交通機関や公的および民間施設への入場にワクチン接種が必要となる。ワクチン未接種者は職場に戻ることもできないとされており、5月18日のこの発表を事実上のワクチン接種義務化と受け取る向きも多い。(ル・モンド紙)

 パキスタンの南西部バルチスタン州は7月1日以来、公園や交通機関、ショッピングセンターなどの公共スペースへのワクチン未接種者の入場を禁じている。シンド州では、ワクチン接種を拒む公務員への給料を7月から払わないとし(GEO)、パンジャーブ州は、ワクチン接種を拒否する住民の電話回線を切断すると発表した(ル・モンド紙)。

 アラブ首長国連邦のアブダビでは、8月末から学校、美術館、ショッピングセンター、レストラン、スポーツ施設などの利用が、ワクチン接種済みの人に限られる予定だ。いまのところスーパーマーケットや薬局などは、ワクチン未接種者も利用可能とされている。(LCI、7/13)

 国、地域により、手段の強固さに違いはあるが、いずれも目的とするところはパンデミックからの脱却だ。ワクチン接種義務化はその手段のひとつでしかない。

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Text by 冠ゆき