新型コロナ感染者に少ない喫煙者 仏でニコチンの効果検証へ

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 フランスのシュッド・ウエスト紙(4/10)は、政府の顧問機関Covid-19科学評議会代表、ジャン=フランソワ・デルフレシー教授の次の発言を伝える。「タバコに関して非常に特殊な現象がある。多くの(Covid-19)重症者は、喫煙者ではないのだ。まるで(中略)ニコチンを介して、タバコがこのウイルスから守ってくれるかのように」。

 呼吸器科とタバコの専門家であるベルトラン・ドーツェンベルグ教授は4月13日、仏LCIテレビの番組に出演し、「(Covid-19)感染病で入院している患者の喫煙者率は、国民における喫煙者率より少ないこと」と、これが「フランス、アメリカ、中国いずれの国でも一貫しているデータであること」を認めた。

◆「ニコチンに感染抑制効果」
 これらの事実を数字でまとめたのが、パリのピティエ・サルペトリエール病院の医師たちである。4月21日にQeiosに発表された報告によれば、同病院の新型コロナウイルスによる入院患者343人と外来患者139人中、喫煙の習慣がある者は入院患者で4.4%(男性5.4%、女性2.9%)、外来患者で5.3%(男性5.1%、女性5.5%)だった。「フランス全体では喫煙の習慣がある者は25.4%(男性28.2%、女性22.9%)である」と聞けば、その違いは明らかであろう。共同執筆者の一人ザヒール・アムラ教授は「同じ性別、年代のフランス人一般と比較すると、Covid(-19)患者に占める喫煙者の数は約80%も少ない」と説明する(フランス・アンテール、4/22)。

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Text by 冠ゆき

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