靴下を履いて眠ることのメリット 靴下選びの注意

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 寒い冬には、部屋の中でも靴下を履いて過ごす機会が増えるもの。さすがに寝る前には脱ぐことが多いが、快適な眠りのためには、あえて就寝時も靴下を履いて眠るのも良いようだ。靴下がかえって手足の放熱を助け、眠りやすい適温にまで体温を下げてくれるのだという。

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◆靴下で末端の血行を促進
 米メディカル・ニュース・トゥデイ誌は、靴下を履いて寝ることが入眠の助けになると解説している。複数の研究がこれを証明しており、例として成人を対象にした2007年の研究では、通常の靴下あるいは温熱効果がある機能性靴下を履いて被験者たちに眠ってもらった。すると、こうした人々は通常よりも早く眠りに就くことができたという。秘密は体温の変化だ。人間の体温は概日リズムに従って、1日のうちにおよそ0.5度から1度ほど変化する。靴下を履いて寝ると末端の血管が拡張し、皮膚からの放熱が促進される。結果として身体の深部体温が下がり、寝る時間がきたことを脳が理解するというわけだ。

 米スリープ・ファウンデーションは、靴下を履いて寝ることで睡眠の質の向上も期待できるとしている。ある実験では、靴下を履いて寝ることで血行を促進した被験者たちは、より長時間眠り続けることができ、眠りの質も高まったと報告されている。なお、菌の繁殖を防ぐため、日中使った靴下とは別の清潔なもの使用したい。

◆靴下選びのヒント
 睡眠用の靴下を選ぶ際には、天然繊維でできたキツすぎないものを心がけたい。米ヘルス・ライン誌は、高級羊毛のメリノ・ウールやカシミアなど、柔らかな天然繊維を勧めている。こうした素材は高価だが、投資の価値はある、と同誌は述べる。さらに、サイズのキツすぎるものや着圧ソックスなどは、医師の特別な指示がない限り避けるべきだとしている。小さな靴下はかえって血流を妨げてしまう。血行を促すとされる着圧ソックスも、就寝用に設計されているわけではないので避けたい。

 スリープ・ファウンデーションも同様に、繊維の目の詰まったカシミアやメリノ・ウールなどが保温と適度な放熱に優れているとしている。価格的に二の足を踏む場合は、綿素材のものでも決して悪くない。より本格的に睡眠専用のものを購入する場合は、ゆったりとした作りのベッド・ソックスと呼ばれる製品がネットなどでも広く販売されている。靴のなかで履く通常の靴下よりも厚みがあり、湿気を適度に排出して細菌が繁殖しにくいような作りになっている。

◆手足の冷えや更年期のほてりにも
 靴下を履いて眠ることで、特定の症状の緩和に役立つこともある。メディカル・ニュース・トゥデイ誌は、レイノー現象と呼ばれる症状の対応にも有益だと紹介している。この現象は、末端の動脈が物理的には正常な状態にあるものの、寒さや極度のストレスなどで急激に極めて細くなってしまうというものだ。手足が頻繁に冷たくなる場合、レイノー現象の可能性が疑われ、靴下で温めることで緩和されることがあるという。ただし、この現象に悩んでいる場合は自己判断せず、医師の診断を受けることが必要だ。

 このほか、更年期の一過性の熱感(ほてり)にも有効だ。ほてりに影響するのは体温だけではないものの、スリープ・ファウンデーション誌は靴下による深部体温の低下が予防策のひとつになり得るとしている。靴下を履いて寝ることは乾燥による足のひび割れ防止にも役立つなど、さまざまなメリットをもたらす。子供や乳児については安全性が十分に検証されていないようだが、成人であり靴下の着用にストレスを感じないのであれば、新しい生活習慣として取り入れてみるのもよいだろう。

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Text by 青葉やまと