安眠のための耳栓のすすめ 耳を守るための注意点も

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ぐっすりと眠るためのテクニックはさまざまで、自分なりの工夫を凝らしている人も多いのではないだろうか。もしも家の立地やパートナーのいびきなどの問題で眠りが浅いときには、耳栓の利用がおすすめだ。ただし、使いこなせば安眠をサポートしてくれる反面、誤った使い方で耳にダメージが残ることもある。そうならないようにメリットとデメリットをきちんと押さえておこう。

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◆浅い眠りは万病の元?
夜間にぐっすりと眠ることは健康の第一歩だ。健康情報を扱う米ヘルス・ライン誌は、南カリフォルニア大学のラジ・ダスグプタ医学博士による監修の記事において、睡眠の重要さを説いている。記事はアメリカで行われた過去の研究を参照し、質の低い眠りは高血圧、脳卒中、糖尿病、心臓発作、肥満やうつ症状など、さまざまな病状を引き起こし得ると説明している。寝不足は免疫力を低下させるという調査結果も出ており、まさに睡眠は健康の基本と言えそうだ。もし騒々しい場所で寝なければならない事情があるときには、積極的に耳栓を利用し、少しでも質の良い眠りを心がけたい。先に挙げたような深刻な病気の予防にもつながるだろう。

具体的に耳栓が効力を発揮するのは、たとえば大通りに面した寝室にベッドを置いている場合や、飛行機の機内など一時的に騒々しい場所で寝るケースなどが考えられる。医療情報を提供する米メディカル・ニュース・トゥデイ誌(以下「MNT」)は、こうしたシチュエーションにおいて耳栓が解決策になると勧めている。なかには十分に休養を取っているつもりでも、気づかないうちに寝不足による疲れが蓄積している場合もあるかもしれない。こういった人々に出がちな症状として、日中の眠気、集中力の欠如、記憶力の低下、体力の衰え、免疫力の低下、そして気分の激しい変化や、最悪の場合には幻覚症状などが生じるという。いずれかに心当たりがあり、原因として音によって眠りが中断されている場合には、耳栓を試してみるのがよさそうだ。小さな2つのピースが、驚くほどの快眠をもたらしてくれるかもしれない。

Text by 青葉やまと