アイマスクでぐっすり、普段から使うメリット わずかな光も眠りに影響

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 ベッドや布団に入っても寝つきが良くなく、早く寝たはずなのに翌朝眠気が残ってしまうことはないだろうか。入眠まで時間がかかってしまうのは、寝室にわずかな光が侵入しているせいかもしれない。騙されたと思ってアイマスクをつけて寝てみると、思いのほか熟睡できることがあるようだ。

◆光のシャットアウトで良質な睡眠へ
 健康情報を掲載する米ヘルス・ライン誌(2020年8月27日)は、ハイテクなガジェットが溢れている現代において、古典的なアイマスクこそが思わぬ救世主になるかもしれないと紹介している。アイマスクの効果は周知のとおり、目に入る光を遮断してくれることにある。行動科学者のウェンディ・トラックセル博士は同誌に対し、「光は、とくに夜間において、私たちの就寝・起床パターンを調整してくれる体内の生体『時計』を乱すことがあります」と説明している。人工的な光を浴びると睡眠ホルモンであるメラトニンの生成が抑制され、睡眠が浅くなってしまうのだという。アイマスクで目を物理的に覆うことで、適正なメラトニンの生成が期待できる。

 さらにアイマスクには、より安心感を高め、眠りへと導きやすくする効果もあるという。睡眠の専門家であるサミュエル・グレーヴィチ博士は、医療情報サイトの『クリーブランド・クリニック』(3月17日)に対し、「適切な夜間の休息のためには安全で静かな環境が重要であり、光を遮断することもその一つです」と述べている。夜に眠れない場合だけでなく、明るい日中に睡眠を取らなければならない場合にも有効だと博士は指摘している。

◆豆球以下の明るさでも健康上のリスクに
 就寝中に光を浴びると、単に寝にくいだけでなく、うつ病のリスクを高めてしまう可能性もある。健康情報を掲載するシェイプ誌は、高齢者を対象にした2017年の研究結果を紹介している。それによると、寝ているあいだに5ルクス以上の照度の光を浴びている人々は、より暗い環境で寝ている人々と比べ、うつ病を患うリスクが有意に高いことが確認された。目安として豆電球がおよそ9ルクスといわれているため、それより暗い環境であっても影響を受けている可能性があることになる。このように暗い環境は眠りの質に重大な影響を与えており、一部の研究者は、人々に足りないのは睡眠ではなく暗闇なのだ、と表現しているほどだ。

 睡眠の質が改善するとうつ病の予防のみならず、さまざまな側面から健康維持に貢献するとされる。ヘルス・ライン誌はその一つとして、免疫力の向上を挙げている。2009年の研究により、1日の睡眠時間が7時間を切っている場合、風邪をひくリスクが高まることが確認された。このほか、注意力の向上など脳の機能の維持にも役立つことがわかっている。

◆自分好みのアイマスクで快眠を
 光をシャットアウトしてくれるアイマスクは、少しでも明るさが残る部屋で寝ている人ならば試す価値は大いにありそうだ。より高い効果を得られるよう、アイマスクを選ぶ際にはいくつかのポイントがある。クリーブランド・クリニックは大切な点として、個人の好みにあった商品を選ぶようアドバイスしている。肌につける面の素材だけでもさまざまなタイプがあり、なかには温感や冷感など機能性のものも存在する。見た目ではなく装着感を重視することで、自分にあったものを見つけやすくなるだろう。

 シェイプ誌は、光を遮断するという機能上、顔にぴったりとフィットするものを選ぶよう勧めている。鼻の部分に切り欠きがあり、下側は頬から上側は眉までしっかりと自分の顔にマッチするものを選びたい。睡眠の専門家であるアレックス・ディミトリ博士は同誌に対し、柔らかなアイマスクを装着することで、それ自体が安心感を生み出す効果がある、と解説している。

 アイマスクというと飛行機の機内などどうしても眠れない場合に使うイメージが強いが、快適なものを選んで普段から愛用するというテクニックがあるようだ。

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Text by 青葉やまと