よく眠るために食べたいもの、避けたいもの 食と睡眠の深い関係

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毎日を忙しく過ごしている人ほど、寝不足に悩まされがちだ。たっぷりと長時間眠ることが難しいときでも、どうにかして疲労感を軽減したいもの。そんなときに試したいのが、食べ物の改善だ。夕方以降の食事を見直すことで、すっきりとした朝を迎えることができるかもしれない。

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◆フルーツとナッツで手軽に改善へ
どんな人でもストレスにさらされると、不安感から寝つきが悪くなってしまうものだ。こと2020年以降はライフスタイルの変化を迫られ、睡眠サイクルが乱れてしまったという人も大勢いることだろう。そこでニューヨーク・タイムズ紙(以下「NYT」)が勧めているのが、食生活の変更だ。軽い運動なども不眠には効果的だが、食と睡眠との深い関係は意外に見過ごされているのだという。

同紙は積極的に摂りたい食品として、フルーツ類を挙げている。ある研究によると、毎晩入眠の1時間ほど前にキウイ2個を継続的に食べたグループは、2週間以内に睡眠の長さと質の両方の改善が確認された。キウイに含まれる抗酸化物質が、眠りの改善に貢献したと考えられている。また、酸味の強いチェリー・ジュースにも不眠の改善効果があるようだ。チェリーに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンから、体内で睡眠を司るメラトニンが生成されるためだという。留意点として、どちらの研究もフルーツ関連の企業と団体が資金援助しているため、一定のバイアスがかかっている可能性は否定できない。しかし、手軽に摂取できるフルーツが安眠に役立つとすれば、試してみる価値はありそうだ。

もう一つ気軽につまめる食品として、アーモンドも忘れてはならない。オーストラリアの著名健康情報誌である『ボディ+ソウル』は、豆、種子、そしてナッツなどの食品にメラトニンが豊富に含まれていると紹介している。なかでもアーモンドはマグネシウムもふんだんに含み、体内に吸収されるとコルチゾールの濃度を下げ、安定した眠りをもたらしてくれる。つい夜食に手が伸びそうになったときには、代わりにフルーツやナッツ類などをつまみたい。熟睡できる可能性がアップすることだろう。

Text by 青葉やまと