王室戦々恐々、ヘンリー王子回顧録には何が書かれているのか? 近づく発売

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◆ダイアナ妃にカミラ夫人……繊細な話題を盛り込むとの憶測
 回顧録の具体的な内容は秘密のベールに包まれているが、ガーディアン紙によると王室関係者は、繊細な問題に触れる内容になるとみているようだ。ヘンリー王子の育児、母・ダイアナ妃の死、チャールズ皇太子の再婚相手となったカミラ夫人への複雑な心情や、王子自身とメーガン妃が王室を去った経緯、そして当時の王室警備との緊張した関係など、物議を醸した話題が回顧録を通じて深く語られるとみられている。

 英テレグラフ紙(8月21日)によると、ヘンリー王子自身が元王室メンバーであることから、大胆な暴露を行っても訴訟リスクは少ないと考えられるようだ。記事は「王室の複数の側近は、王室メンバーが自分たちの仲間を訴えることなどないと彼ら(ヘンリー王子ら)は強く認識している、と鋭く指摘した」と述べている。

◆王室は戦々恐々
 この類の暴露本では、主だった関係者に事前に出版内容が通知されることがある。しかし、ヘンリー王子回顧録に関しては少なくとも、王室は発売と同時にその内容を知ることになるようだ。テレグラフ紙は、「サセックス公爵の親族は、(ヘンリー王子の)『心の底からの』本を公開後に読めるだけで、事前に内容を知ることはできない」とみている。

 エクスプレス紙も同様の見解だ。ダイアナ妃の暴露本から30年が経ついま、「王室と王室ジャーナリストたちは、ヘンリー王子による新たな主張に気を引き締めることになるだろう」と述べている。

 内容は期待を裏切り平凡なものとなるとの観測もあるものの、年内刊行とされるヘンリー王子に王室は神経を尖らせているようだ。

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Text by 青葉やまと