流血の修羅場、銃を持つ誘拐犯にアン王女が放った一言……ドレス裂かれ「カッと」

Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com

 先日72歳の誕生日を迎えたイギリスのアン王女は、若い日に誘拐未遂事件の被害者として恐ろしい経験をしている。エリザベス女王の第2子である彼女は、車から降りるよう迫った犯人に対し、王族らしからぬ痛烈な一言を浴びせたという。暴漢に不意打ちを喰らわせた、いまでも語り継がれる一言とは。

◆王女が「一生で最も恐怖した瞬間」
 1974年のチャリティーイベントからの帰り道、当時23歳のアン王女を乗せた車を暴漢が襲った。バッキンガム宮殿へと向かっていた王女の車の前方を賊の車が塞ぎ、銃撃を浴びせ始めたのだ。英エクスプレス紙(8月16日)は、「彼女が一生で最も恐怖した瞬間に間違いないだろう」と述べている。

 王女の乗るロールスロイスの進路を塞いだのは、アン王女の誘拐を目論むイアン・ボールという名の男だった。ボールは車から飛び出し、所持していた2丁の銃でアン王女の車に銃撃を加えた。王女の運転手、ボディーガード、そして騒ぎに駆けつけた新聞記者が被弾している。ヴォーグ誌イギリス版(8月15日)は、「セキュリティに関する王室のアプローチを永久に変えたであろう出来事」だったと述べている。護衛が次々と倒れるなか、王女は毅然とした態度を貫き暴漢に歯向かったという。

Text by 青葉やまと