チャールズ皇太子の愛人への「いつも愛している」を聞いたダイアナ妃 夫の不倫に苦悩

ダイアナ妃とチャールズ皇太子(1981年7月29日)|AP Photo

◆「それは何?」イニシャルの刻まれたブレスレット
 結婚生活を送るなかでダイアナ妃は、チャールズ皇太子がカミラ夫人に贈り物をしていることにも気づいてしまった。英デイリー・メール紙(8月27日)は、金のチェーンに青のエナメルの円盤がついたものだと報じている。「G」と「F」の文字があしらわれており、それは二人のニックネームであるグラディスとフレッドのイニシャルだ。ある日、チャールズ皇太子のオフィスに入ったダイアナ妃は、この贈り物の箱を偶然見てしまった。「それは何?」と問うと、皇太子は「見ない方がいい」と不審な態度。「なるほど、開けてみましょう」となり、ダイアナ妃は絶望と怒りに悶えることとなった。

 カミラ夫人にまつわるエピソードは尽きない。ミラー紙は、チャールズ皇太子が骨折しダイアナ妃が病院に駆けつけた際、あわや鉢合わせしそうになったカミラ夫人が裏口から脱出する一幕があったとの逸話を報じている。

◆努めて優しく振る舞ったダイアナ妃だが、心は痛んだ
 ダイアナ妃は、結婚直前にも悲しみに打ちひしがれていた。1981年当時、チャールズ皇太子はオーストラリアなどを5週間かけて訪問する準備を進めていた。空港で見送ったダイアナ妃の涙が話題となったが、別れではなく直前の騒動に悔しさが募っていたという。カミラ夫人からチャールズ皇太子に宛てた電話が入り、二人が気兼ねなく話せるよう、話を切り上げて書斎を後にしたという。優しく振る舞おうとしたが、心は痛んだ、とダイアナ妃は振り返っている。

 カミラ夫人の方はライバル心を剥き出しだったようだ。デイリー・メール氏は、初対面のランチの時からいろいろと意地悪な質問を向けてきたと報じている。愛人から正式な夫人となることに成功したカミラ夫人だが、このような経緯から、イギリスの国民感情は必ずしも良好ではないようだ。

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Text by 青葉やまと