中国は豊かになっても民主化せず 読み間違えた西側、迫られる方針転換

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◆期待だけではだめ。より現実的な政策への転換を
 民主化という期待が外れたいま、エコノミスト誌は、西側は中国政策の書き直しをすべきだと述べる。西側が中国の態度に耐えれば耐えるほど、中国は今後より挑戦的になってくるとし、すべての分野で政策は厳しくあるべきだと述べ、シャープパワーや経済力の誤用に対抗するため、中国企業や団体を厳しくチェックすべきだとしている。また、中国の軍拡に対抗するため、アメリカは新兵器システムに投資し、同盟国と一致団結すべきだとしている。

 FAは、アメリカに必要なのは中国を変えるという戦略ではなく、自国や同盟国の力や行いに、よりフォーカスすることだと述べる。中国についてより現実的な想定をすることがアメリカの国益を増やすことになり、二国間関係をより持続的な基盤に置くことができるとし、これまでにない謙虚さも必要だとしている。

 モダン・ディプロマシー誌は、そもそも中国には独裁的文化の伝統があり、この2000年に渡って存在した政治体制は、共産主義と社会主義による全体主義と、絶対君主制のみだった述べる。よって西側が蒔こうとした民主化の種に合う文化的土壌がもともと中国になかったとし、この理解がアメリカに欠けていたと述べている。同誌は、中国の民主化は経済活動によってなされるものではなく、必要なのは民主的でリベラルな考えを教え普及させることだとしている。そのためには、まずアメリカで学ぶ中国人学生に、これまでに自国で学んだことのない「民主主義」の授業を必修化してはどうかと述べている。

Text by 山川 真智子