トランプ氏、負けても大統領の座に居座る? 建国以来初の「政権交代の危機」

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 2020年11月3日の米大統領選まで3ヶ月と迫った。7月に行われた世論調査では、民主党候補のジョー(ジョセフ)・バイデン前副大統領が平均8~10%前後トランプ大統領をリードしている。バイデン氏はまだ当選安全圏にいるとは言い難いものの、全国世論調査の結果でトランプ氏がリードしているものは皆無という状態で、現時点ではバイデン氏が安定して優勢を保っていると言えるだろう。
 
 しかし、バイデン氏が当選して来年1月新大統領に就任する可能性が高まってきたいま、おもに民主党員の間で「あのトランプ氏がもし敗退しても静かに去るはずはない」という懸念が高まっている。これまでにもさまざまな状況で法や慣例を無視してきたトランプ氏のことだから、選挙結果を受け入れることも拒否して居座り続けるのではないか、という疑いを抱き始めたのである。

◆「選挙結果を認めるかわからない」と発言
 米情報サイト『サロン』は、トランプ氏がこれまで司法妨害や議会侮辱、強要、選挙資金の不正利用などの疑いを持たれていることを指摘。米大統領は現職に就いている限り一般市民のような法の裁きを受ける可能性はないが、落選して一般人に戻った場合は話が別である。同サイトでは民主党政権になった場合、これらの罪に問われる可能性があることからトランプ氏が必死に大統領職にしがみつこうとする可能性があると指摘している。

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Text by 相馬佳

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