トランプ大統領の悪夢? ブルームバーグ元NY市長、民主党予備選で急進

Rick Bowmer / AP Photo

 2020年も2月に入り米大統領選まであと9ヶ月。民主・共和両党の予備選もいよいよ最終段階に入ってきた。共和党候補は弾劾裁判にかけられ下院では有罪判決が下ったものの、共和党優位の上院では無罪評決が下り、危うく事なきを得た現職のトランプ大統領の擁立がほぼ確実だが、民主党予備選は依然混沌としている。そんななかで、昨年11月21日に他候補からかなり遅れて予備選に出馬したマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長の人気が上昇している。

◆推定総資産はトランプ氏の20倍
 金融、メディア、ITなど数々のビジネスを所有するブルームバーグ氏は言わずと知れたアメリカ有数の大富豪だ。米サイト『セレブリティ・ネットワース』によると、同氏の現在の推定総資産は約620億ドル(約6兆8,000億円)と、トランプ氏の31億ドル(約3,400億円)の20倍である。

 ブルームバーグ氏は現在自己資産を使い、YouTubeなどのソーシャルメディアを中心に大規模な政治広告キャンペーンを行っており。若年層を含む幅広い年齢層にアピールしている。そのメッセージは移民やソーシャルセキュリティ(社会保障)などに関するものが多く、いずれもトランプ氏の政策をダイレクトに批判し、挑戦するものだ。

 圧倒的な資金力を使ったメディアキャンペーンや知名度が功を奏したのか、米政治統計サイト『リアル・クリア・ポリティクス』によると、2月4日~11日に行われた世論調査5件の結果、ブルームバーグ氏が平均支持率14.2%と3位に急上昇している。

 1位はここに来て勢いがついた社会主義者のバーニー・サンダース氏で23.6%。2位がトランプ大統領弾劾裁判に巻き込まれて「風評被害」的なとばっちりを食った感が否めないジョー・バイデン氏。バイデン氏の支持率は一時期の30%台から現在19.2%まで下がっている。

Text by 川島 実佳

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