「若い人、投票しないで」老人たちが煽る「私はするけど」 ユニークな投票推進動画

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「我々は(投票に)行く。あなたたちは行かないでしょう。」——年老いた有権者が画面に大写しになり、カメラ越しに若者を挑発する。こんなユニークなネットCMがアメリカのSNSで配信されている。11月6日に実施される米中間選挙で若年を投票所へ出向かせようと、あるNPOが仕掛けるキャンペーンの一環だ。

♦︎私たちはすぐに死にますし……
 キャンペーンを実施しているのは、米NPO法人のアクロニム。投票を促す「ノック・ザ・ヴォート」という運動の一環として、数名の老人が画面に語りかけるウェブ広告を製作した。「私たちは、(あなた方と違い、)願うのではなく行動する世代だからです」「富裕層への減税? 大賛成だ、死ぬほど金持ちだからね」「気候変動? あなた方の問題でしょう。私はすぐに死にますし」と、数名の年老いた男女が画面を見据え、次々と皮肉を繰り出す。

                                                                                                                 

 アクロニムは、他にも切れ味鋭いCMを展開しており、特定の人種の若者を狙い撃ちにしたシリーズもその一つだ。自撮りに夢中の若い白人女性3人に、通りすがりの黒人男性が声をかける。11月の選挙で誰に投票するのかを決めたのかと男性が尋ねると、女性たちは気まずい笑いを浮かべて「ノー」と答える。男性はその場で緊急ダイヤルに電話し、「公園で緊急事態。3人の白人女性による自撮りが進行中。フィルター、絵文字を使用。同じ写真の再投稿多数。パジャマのような服装で、11月の投票計画もなし」と、若い女性たちへのステレオタイプを交えて通報する。他にもスター気取りの若者や裕福な若い母親を揶揄したバージョンもある。いずれもターゲット層を煽る展開になっており、選挙CMとしてはかなり異質だ。

Text by 青葉やまと

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