ヒラリー・クリントン氏「トランプ政権下で報道の自由が公然と攻撃されている」

AP Photo / Mary Altaffer

 4月22日、ヒラリー・クリントン氏は、報道の権利と発言の自由が現政権下において「あからさまに攻撃されている」と、ドナルド・トランプ大統領のメディアに対する姿勢を激しく非難、同政権を独裁政権になぞらえた。

「私たちは真実・事実そして良識を求め全力で戦いながら生きています」クリントン氏はマンハッタンで開催されたPENアメリカ・ワールド・ボイス・フェスティバルでこのように語った。「たとえば就任式に集まった人数がそうですが、私たちが自らの眼で確認できる出来事を指導者が否定する、気候変動のような喫緊の課題に関する確固たる科学的見地を指導者が受け入れない――このようなことが起こる時、自由は終わりを迎え出すのです。これは決して誇張ではありません。これは、これまでの歴史の中で独裁政権が行ってきたことと同じなのです」

 同フェスティバルで行われた「アーサー・ミラー―執筆の自由」と題された講義の冒頭でクリントン氏は、報道及び発言の自由はウラジミール・プーチン政権下のロシアを含む世界中で脅威にさらされていると語った。しかし、その後氏はすぐにその矛先をトランプ政権下の米国へと向け、そのような自由が「これまで私が生きてきた中で見たことがないほどの危機に瀕している」と語った。

                                                                                                                 

 2016年、自ら選挙戦を繰り広げた相手に対しクリントン氏はこう語った。「今、大統領を務めているのは私たちの民主主義における報道の自由を否定するかのような人物です。自らに関するマスコミの報道で頭がいっぱいなのでしょうが、トランプ氏はメディアを新たな知識や理解を供給しているかという観点で評価しません。単に日々報じられるニュースが自身に役立つか、対立陣営に打撃を与えるかという観点で評価しています」

 氏はさらにこう付け加えた。「トランプ氏の実績を踏まえると、近頃暴露された通り、ジャーナリストを投獄してそこでのみ語らせる、などとジョークを飛ばすのも驚くことではありませんよね?」クリントン氏がトランプ氏により解任された前FBI長官ジェームズ・コミー氏に触れたのは、このコミー氏のメモから明らかになった件について言及したときだけであった。

 このクリントン氏の発言に対しホワイトハウスにコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。

 こういったクリントン氏の発言後、ステージではナイジェリア出身の小説家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ氏との対話が行われ、主に2016年の大統領選が話題の中心となった。和やかな空気で行われた対話の中、クリントン氏が以前記した子供時代の出来事――母がいじめっ子に対して反撃を行うことを許してくれたというエピソード――に話題が及んだ際には、選挙中に十分な「反撃」はできたのか? という問いがこの元国務長官に対して投げかけられた。

Text by AP

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