世界から報告、新型コロナかもしれない症状 皮膚や目にもか

Luca Bruno / AP Photo

 新型コロナウイルス感染の症状としては、発熱、咳、頭痛、喉の痛み、筋肉痛、呼吸困難、下痢、倦怠感などが当初よりあげられてきた。また、感染拡大が進むにつれ、嗅覚や味覚の消失なども明らかになった。それに加えてCovid-19との関連が疑われると報告されているのが、皮膚科と眼科に関わる症状である。

◆しもやけ、紅斑、じんましん、水疱
 ヨーロッパ皮膚科学・性病学会誌に3月26日に発表された報告によれば、イタリアの一部のCovid-19感染者には皮膚の病変が認められた。

 分析したのは、イタリアで最も感染者を多く出したロンバルディア州の病院の皮膚科医である。それによれば、Covid-19の入院患者88人のうち、「18人の患者(20.4%)が皮膚症状を呈した。そのうち8人は、新型コロナウイルスの発症と同時に、10人は入院後に皮膚が病変した。現れ方としては、14人が紅斑性発疹、3人が広範囲にわたるじんましん、1人が水ぼうそうに似た水疱だった。(中略)かゆみは少ないか、まったくないかで、いずれも数日で消失した」。

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Text by 冠ゆき