命をかけて女性の権利を訴えるサウジアラビアの女性たち

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 約74年前、日本でもようやく女性に選挙権が与えられた。そしてこれまでにも様々な分野で女性たちが「女性初」を勝ち取ってきた。日本に限らず、世界中で男女平等の声が高まっており、企業や政府でも規定や法律を変えるなどの動きが見られる。

◆サウジアラビアの実態
 先進国のなかで日本は最低レベルの男女格差があるが、発展途上国の地域では男女平等といわれる環境とは程遠い国も多い。そのなかでも女性に厳しい国として知られるのがムスリム圏の国々である。男性との接触は許されず、ヒジャブで身体や顔を隠すことにも従わなければいけない。

                                                                                                                 

 そしてそのムスリム圏のなかでもとくにこの宗教上のルールに厳格な国がサウジアラビアである。サウジアラビアの女性は就職や教育、結婚に至るまですべての選択に男性保護者の同意が必要で、パスポートの取得や旅行も限定されるなど、女性に対して不平等な法律が多く存在する。世界経済フォーラム(WEF)が2018年に公表した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report) 2017」では、サウジアラビアは世界144ヶ国のなかで138位のジェンダー・ギャップ指数をもち、世界でも最低基準のジェンダー格差が存在する。

 サウジアラビアの女性たちは宗教上の理由から、すでに存在するルールに従う必要があり、そうしなければ不道徳というレッテルを貼られるだけでなく、命を危険にさらすことにもなる。また、本来守られるべき家族や社会から阻害されることも稀ではない。

Text by sayaka ishida

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