米誌「最高の国」ランキングで日本が2位浮上 日本人特有の「自虐性」も浮き彫りに

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 先日発表された今年のUSニューズ&ワールド・レポート誌の国家ランキング「ベスト・カントリー・ランキング」で、日本が過去最高の2位に浮上した。さまざまな基準をもとに算出する同ランキングが重視している「企業家精神の高さ」でトップに立ち、世界で最も「前向きな国」であることや、経済が上向きなこと、国民に健康的な環境を提供していること、文化的影響力の高さなどで高評価を得た。

 一方、海外からの評価が高いにもかかわらず、日本人は世界で最も自国を低く評価しているという分析結果も出た。この日本人のいわゆる自虐的な感覚は、観光や海外投資に長期的な悪影響を及ぼすと同誌は懸念している。

                                                                                                                 

◆ビジネス環境の良さが高評価の原動力
 USニューズ&ワールド・レポートは、タイム、ニューズウィークに次ぐアメリカ第3位の時事解説誌。調査会社と協力して「大学ランキング」に代表される各種ランキングを発表しているのが特徴で、「ベスト・カントリー・ランキング」も注目を集めるランキングの一つだ。2019年版の総合1位は前年と同じスイス。2位日本は、前年5位から順位を大きく上げた。3位は前年2位のカナダ、4位ドイツ、5位イギリスとなった。アメリカは8位、中国は16位、韓国は22位だった。

 日本の項目別ランキングは以下の通り。
・企業家精神=1位
・冒険的要素=39位
・市民の権利=17位
・文化的影響力=6位
・文化・自然遺産=10位
・原動力=5位
・ビジネスの開放度=22位
・パワー=7位
・生活水準=13位

 1位となった「企業家精神」は、「世界とのつながり」「高学歴人口」「革新性」「高スキル労働人口」「整備された法的枠組み」といった起業やビジネスの成功に影響する要素の総合評価となっている。各項目には、総合ランクに影響する比重が設けられており、最も比重が高いこの「企業家精神」が1位だったことが、日本の躍進の原動力となった。7位の「パワー」は、政治・経済界の優秀なリーダーの存在、強固な国際同盟関係、強力な軍隊の存在が算出基準になっている。39位と最も低評価となった「冒険的要素」は、来訪者が楽しめるかどうかを計る項目で、市民のフレンドリーさ、気候風土の良さ、「セクシーさ」などから算出される。

Text by 内村 浩介