「不平等」に反発、声を上げ始めた韓国女性 K-POP界にもアイコン誕生?

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 日本同様に出版不況の韓国で100万部を売り上げた小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳、筑摩書房)が日本でも出版され、話題を呼んでいる。韓国では、「フェミニズム小説」とも呼ばれる同書は多方面に影響を及ぼし、社会現象になった。この2、3年の韓国女性のこうした変化には、世界のメディアも関心を寄せている。

◆「美容大国」に変化? 化粧品を捨てる女性たち
 2015年、韓国でMERS(中東呼吸器症候群)が拡散した際、ネット上で「旅行帰りの女性が病気を持ち込んだ」というデマが流れた。これに対してオンライン女性団体が立ち上がり、長く問題視されてきた男性からのヘイトデマや不法ポルノサイトを撲滅する運動を始めた。

                                                                                                                 

 この動きは、翌年、ソウル市江南駅付近で起きた通り魔事件を機に爆発的に広まる。23歳の女性が見知らぬ男性に刺殺されたこの事件は、犯行の動機が「女性嫌悪」だったとして社会に衝撃を与えた。そして、当時の朴槿恵大統領の弾劾を求めるデモとも結びつき、街頭での抗議活動に発展したのである。

 ガーディアン紙は、現在まで続くこうした流れに共感する若い女性たちを取材し、その変化を報じた。目立ったのは、世間から求められる「美」への反発だ。彼女たちは、化粧品などに費やしてきたコストを読書や健康に使うようになり、解放を感じていると口を揃えた。同紙は、背景には韓国ならではの家父長制があると見ている。

Text by 伊藤 春奈