(動画)はぐれイッカクを「養子」にしたシロイルカの群れ カナダ

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 カナダはケベック州、ザグネ川がセント・ローレンス川に流れ込む地点に位置するタドゥサックは、クジラやイルカが多く集まる地域として知られる。夏場にはホエールウォッチングを楽しもうとする観光客で賑わう。同地は、環境保持に貢献する科学者や研究者の非営利団体であるGREMM(海洋哺乳類の調査と教育グループ)の本拠地であるが、同団体が7月に公開した、ベルーガ(シロイルカ)の群れに保護されたイッカクの様子を撮影したドローン映像が話題となっている。

◆ラッキーな子クジラ
 優雅に泳ぐ真っ白なベルーガの群れに紛れているのは、頭から一本の角が飛び出た、イッカクと呼ばれるクジラだ。GREMMや地元の目撃者によると、この一団は3年連続で同地で目撃されているという。どうやら、迷子になった若いオスのイッカククジラを、ベルーガの群れが「養子」にしたようだ。

                                                                                                                 

 若いオスのクジラが、好奇心からか単独で泳ぎ回って群れからはぐれてしまうことはめずらしくないようだが、結果は必ずしも芳しくない。寂しくなってしまった迷子のクジラは人恋しさから漁船などに近づいてしまい、スクリューに接触して死んでしまうこともあるからだ。ベルーガの群れに保護されたこのオスはラッキーだったようだ。

 同団体の所長によると、10匹近いベルーガとイッカクはぴったり寄り添って泳ぎ、常に互いの体をこすりつけあっているが、この行為はベルーガだけの群れのそれとまったく同じで、イッカクがベルーガの群れに完全に同族として受け入れられていることを示している。また、イッカクはベルーガのように泡を吹いたりもするようだ(CBC)。

Text by モーゲンスタン陽子

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