戒律か、禁じられた愛か…『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』2月7日公開

♦︎宗教か、禁じられた愛か
 カナダのトロント・スター紙(2018年5月17日)は星4つ中3.5の評価を与え、「個人の信念、自由意志、そして禁断の愛。『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』はこうしたテーマを、傑出した二人の主演女優と卓越した一人の助演の貢献により、見事に組み上げられた、かつ観る者の胸を締めつけるような物語のなかで探求している」と述べている。

 米タイム誌(2018年5月10日)は「出演陣がキャラクターの苦悩と強く一体化しているため、よくある禁断の愛の物語よりもいっそう心に染みる」「宗教の教えに従わないのも一つの選択だ。しかし教えに反すれば愛する者に背を向けることになってしまう」とロニートの抱えるジレンマを表現する。何を選択しても痛みが伴う、そんな状況が胸に迫る作品だ。

♦︎レイロ監督の映像表現
 本作は『ナチュラルウーマン』でアカデミー賞にノミネートされたセバスティアン・レイロ監督によるものだ。監督初の英語作品となるが、言語の障壁を超えた巧みな映像表現で支持を得ている。英タイムズ紙(2018年11月30日)は星5つ中4つの評価とし、ロンドンへ飛ぶロニートに機窓から光が注ぐシーンについて、「しかしセバスティアン・レイロ監督は、まるで聖書の一節のような荘厳さをこのシーンに盛り込んでいる」「光の神がロニートに手を差し伸べ、彼女の行動を肯定しているかのようだ」と述べ、ほかにも単純なシーンに多くの暗喩が込められていると紹介している。

 ロサンゼルス・タイムズ紙(2018年4月26日)は「過去のレイロ監督作品に見られたように、レイロのスタイルは節度がありながらも強い説得力を有しており、キャストの演技を引き立てるほか、かなり生々しい作中のラブシーンの効果を高めている」と評している。

 閉ざされたコミュニティでの禁じられた愛の形を描く『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』は、2月7日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国ロードショーされる。

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『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』
配給:ファントム・フィルム
©2018 Channel Four Television Corporation and Candlelight Productions, LLC. All Rights Reserved.

Text by 青葉やまと

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