羽田空港が2位、世界空港ランキング 「9時間楽しんだ」など海外客に好まれる理由とは?

Sean Pavone / Shutterstock.com

◆クールな東京のイメージに応える
 日本古来の情緒を伝える「江戸小路」に加え、クールな日本のカルチャーが集まる「TOKYO POP TOWN」も人気のスポットだ。シティ・メトリック誌に寄稿するエディー・ロビンソン氏は、人気海外ドラマ『ドクター・フー』の脚本を手がけた経験を持つ小説家だ。家族で羽田空港を訪れたロビンソン氏は、4000万個の星々が演出する非日常の空間を「TOKYO POP TOWN」内のプラネタリウム兼カフェで満喫したという。子供たちはハローキティのショップやポケモンの自販機などに夢中になったようだ。親子で熱中できる本格的なコースのミニカーレースも備わり、同エリアには空港としては異色の娯楽施設が備わる。江戸小路と合わせて9時間を過ごしたロビンソン氏だがまだ満足できず、後ろ髪を引かれる思いで帰国便の出発ゲートへ向かったという。

 ほかに旅行者を満足させている施設としては、空港ビルの屋上に設けられた展望デッキがある。屋外で新鮮な空気を吸いながら、飛び交う飛行機をぼんやりと見つめることのできる無料スペースだ。このような場所を備えた空港は意外にも珍しいようで、世界のほかの空港でもこのような場所を設ければいいのに、とトラベラー誌のグラウンドウォーター氏は提言している。

 江戸の風情、アニメグッズ、ユニークな無料展望台と揃う羽田空港は、日本旅行の最後の思い出作りの場として海外旅行客に愛されているようだ。

Text by 青葉やまと