「他社のPHEVと違ってちゃんと…」三菱アウトランダーPHEV新型、米誌が好感したのは?

三菱自動車

 ミッドサイズSUVの三菱アウトランダーPHEVが、世界的に好調なセールスを記録している。海外展開先のアメリカでは11月に2023年型の販売が開始されたが、事前に評価した自動車メディアの間で早くも好評だ。新型では走行レンジの拡大などに取り組み、堅実な性能強化で他社へのリードを保った。

◆「強力な長距離ランナー」航続距離でライバルを引き離す
 米カー&ドライバー誌は「密かな人気車がさらに進化した」とするレビュー記事を掲載。アウトランダーPHEVについて、「これを聞くと驚くかもしれないが、世界で最も売れているプラグイン・ハイブリッドSUV」であると報じている。2013年から販売されているヨーロッパで好調なセールスを記録しており、アメリカでは2018年に登場した。販売開始からほぼ10年経つ現在、世界60ヶ国以上で累計約31万台を販売している。

 その新型となる本車種について同誌は、拡大したバッテリー容量に注目している。これに伴い、EVのみによる航続距離は最大38マイル(約61キロ)にまで向上した。同誌はトヨタRAV4プライムに次ぐ性能であり、フォード、ヒュンダイ、キア、スバルを凌ぐ数字だと解説している。

 ボディ下部に格納されたバッテリーの容量は、具体的には13.8kWhから20kWhにまで強化された。ちなみにガソリンタンクの容量も拡大しており、11.3ガロン(約42.8L)から14.8ガロン(約56.0L)に増強されている。米CNETは「結果として、強力な長距離ランナー」が誕生したと評価している。

Text by 青葉やまと