エレガント?高圧的すぎ? 米国登場のレクサスLX600 Fスポーツ、デザインには賛否も

レクサス

 高級大型SUVのレクサスLX600に、より威厳あるデザインと高馬力を誇る「Fスポーツ」モデルがアメリカで登場した。周囲を圧倒するデザインには現地でも好みが分かれているようだが、パワーと快適な走行感が好評だ。

◆エレガントか高圧的か デザインに賛否
 レクサスLX600 Fスポーツは巨大な車体をもちながら、優雅な雰囲気を同時に演出している。ニューヨーク在住のジョシュ・マックス氏は米フォーブス誌(6月21日)に寄稿し、「エレガントで高価な巨人」だと評している。テストドライブを「本当に楽しむことができた」と振り返り、家族とだけでなくひとりで乗るにも「実にエレガントで心地よいライド」になると称賛している。

 Fスポーツは特製のメッシュグリルを採用し、押し出し感を強調した。主張あるデザインを、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(6月23日)は多少やりすぎだと捉えたのかもしれない。デザインは「非常に派手」であり、手が届かないであろう中流階級に「衝撃と畏怖」を与える戦略なのではないかと述べている。また、構造の組み合わせによる違和感を同誌は指摘する。ボディ・オン・フレーム構造にロッキング・デフとリアのソリッド・アクスルを組み合わせた「すでにあり得ない生き物」に、ラグジュアリー4×4と22インチタイヤなどと掛け合わせた「人間の愚行による空想上の野獣」だとする厳しいコメントとなった。一方で同誌は、権力と社会的地位を想起させるデザインだとも認めている。

Text by 青葉やまと