イーロン・マスクもテキサスへ カリフォルニアを脱出する企業・経営者続々

イーロン・マスク氏|Hannibal Hanschke / Pool via AP

 カリフォルニア州は、19世紀のゴールドラッシュにより一攫千金を目指して人々が集まったことからゴールデン・ステート(黄金の州)と呼ばれる。現在でもハイテク企業の集まるシリコンバレーを擁し、さまざまな産業の先端を行く地だ。ところがここで成功を収め拠点を置いている企業や経営者が、次々と他州に移る事態となっている。

◆脱カリフォルニアがトレンド、人気はテキサス
 電気自動車メーカー、テスラのCEOイーロン・マスク氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のCEOカウンシルの年次サミットで、カリフォルニア州からテキサス州に引っ越したことを明らかにした。テスラと同氏の航空宇宙企業であるスペースXの本社はまだカリフォルニアにあるが、その他の事業はすでにテキサスにあるという。

 IT企業、ヒューレット・パッカード(HP)の会社分割で2015年に企業向け部門として誕生したヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)も、本社のテキサス移転を発表した。HPは、1939年にエレクトロニクスのパイオニアであるウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードが、スタンフォード大学のあるパロアルト市のガレージから始めた会社だ。ガレージは現在博物館となっており、記念碑には「シリコンバレー誕生の地」と記されている。移転は未来を見据えた決定とHPEは説明しているが、APは象徴的な出来事で、IT業界にとっては損失だとしている。

Text by 山川 真智子

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