「日産GT-R NISMOは別格」海外メディアも賞賛 2020年モデル、10月に発売

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◆他社の追随を許さず
 市販モデルをベースにしたレーシングカーの開発は当然ながら日産だけでなく、ポルシェやメルセデスAMGなど複数の会社が手がけている。しかしトップ・ギアは、GT-R NISMOはまったく別格の存在であると評価している。フロントエンジンのレイアウトや設備が充実するインテリア、そして悪天候でも信頼の置ける四輪駆動など、さまざまな条件をもれなく兼ね備えていることが特徴だ。

 米モーター・トレンド誌はR35 GT-Rについて、いつの時代もユニークなスーパーカー体験を生み出してきたシリーズだと振り返る。この点においてはフェラーリ488やポルシェ911など、ほかのいかなる車種も及ばない、と同誌は述べる。2020年型GT-R NISMOは完璧な一台というわけではないが、これまでで最高のR35だと賞賛している。

◆専用設計の集大成
 レーシングテクノロジーを詰め込んだNISMOは、専用装備を多く搭載する。フロントバンパーおよびアンダーカバー、サイドシルプロテクター、リヤバンパー、リヤスポイラーなどは、カーボン素材を採用したNISMO専用設計のものだ。エンジンにはGT-R専用に開発されたVR38型をさらにNISMO向けにカスタマイズしたものが採用されている。

 前モデルとの違いとしては、前述のようにカーボン素材の使用率を高めたほか、専用設計かつIHI製の高効率・大容量GT3タービンを組み込み、性能を追求した。各所に工夫を凝らした2020年型NISMOは、国内希望小売価格2420万円(税込)となっている。

Text by 青葉やまと