ゴルフがお好き?ドイツ御三家のクルマを選ぶなら特別仕立てのこちらはいかが

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 さり気ないお洒落とは、これ見よがしにしないことだ。クルマにして同様で、いかにも速そう、豪華そうというのは、時として場違い感を出してしまう。

 例えばゴルフ場。ここはあくまでも遊びの場である。しかし、名門コースやトーナメントコースになるほど訪れるクルマのレベルは高まるだろう。そのようなシチュエーションに合う一方、一級の走りやエレガンスさも兼ね備えたクルマを考察したい。

                                                                                                                 

 メルセデスベンツ、BMW、アウディは、フォーマルなシーンでも通用するが実用性が前面に出てしまう。しかし、それぞれにスポーツカーブランドがある。見た目は通常モデルに準ずる佇まいではあるが、刺激的な性能を秘めている。
メルセデスベンツであればAMGシリーズ、BMWはMシリーズ、アウディではRSシリーズがそれだ。

 いずれのブランドも各メーカーのモータースポーツ部門としてスタートし、レースやラリーシーンで培った技術やノウハウを市販モデルへフィードバックしている。

 どれも標準モデルより大幅にパワーアップされたエンジンを搭載し、それに伴いサスペンションやタイヤ&ホイールもスポーティなタイプへと変更。高速走行での走行安定性を求め、エアロダイナミクスを考慮したデザインが採用した前後バンパーを備えている。

◆さまざまなニーズからぴったりの1台を選べるメルセデスベンツAMG

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 メルセデスベンツのAMGシリーズは、コンパクトなAクラスからサルーンのSクラス、ワゴン、ミニバンとフルラインアップされている。

 豊富なボディタイプだけでなく前輪駆動、後輪駆動、4WDと駆動方式も多彩。トランスミッションはすべてオートマチック(AT)なので日常性はかなり高い。ライフスタイルに合わせたチョイスができるのが特徴だ。

◆レーストラックからのフィードバック、BMW Mシリーズ

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© BMW Group

 BMWのMシリーズは、コンパクトな2シリーズをボトムエンドに、フラッグシップモデルである7シリーズを除く全シリーズのセダンとクーペに設定。SUVではX5とX6に設定はあるが、他のコンパクトSUVやワゴンにMシリーズはラインアップされていない。

 このように運動性能の高いモデルだけをラインアップする拘りは、スポーティカーブランドであるBMWらしいところだ。また、トランスミッションは、全モデル2ペダル式ツインプレートクラッチオートマチック。一般的なオートマに比べアクセル操作に対するダイレクト感のあるのが特徴だ。さらにM2、M3、M4には3ペダルのマニュアルトランスミッションが設定されている。

◆上品な佇まいに強烈な走り アウディ RSシリーズ

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 アウディRSシリーズは、近年になってコンパクトなRS3からRS7までラインアップを増やしてきた。

 しかし、意外にもセダンボディはRS3だけ。そのほかはアバント(ワゴン)またはクーペ(2ドアまたは5ドア)、オープンモデル(カブリオレまたはロードスター)だ。SUVはBMWとは真逆のコンパクトタイプのQ3のみ。駆動方式は、全モデルにアウディの代名詞でもある4WD。トランスミッションは2ペダル式ツインプレートクラッチオートマチックを採用している。

 今回ご紹介したモデルは、居室やラゲージルームの誂えもエレガンスで、日頃の使い勝手も非常に良い。しかしアクセルをひと踏みすれば、そのどう猛な本心がすぐに顔を出す。退屈だったゴルフ場の行き帰りがエキサイティングな時間へと大きく変貌することだろう。猛獣を飼いならすには少しばかりの緊張が必要だが、この征服感こそ、この特別モデルをガレージに迎える大きな動機になるだろう。

Text by 小野 真人

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