米、謎のドローン「フェニックス・ゴースト」をウクライナに提供へ ゲームチェンジャーになるか

米国防総省のジョン・カービー報道官(4月21日)|Manuel Balce Ceneta / AP Photo

 アメリカ空軍からウクライナに対し、新たなドローンが提供されることがわかった。東部ドンバス地方の平原での攻防が活発化しており、この状況に適した小型の無人自爆機となる。

◆新型のドローンが登場
 米政治専門誌のポリティコ(4月21日)は、アメリカ空軍がウクライナに対し、121台の「謎のドローン」を提供すると報じた。米国防総省が示した提供品リストのなかに、「さて、これまで誰もみたことがないものが登場した」として取り上げている。

 問題のドローンは、「フェニックス・ゴースト」と呼ばれる無人自爆機だ。イーベックス社は製品の存在を積極的に告知しておらず、ウェブサイト上でも公開していない。同社取締役員のデイビット・デプトゥラ氏は同誌に対し、「(通常のドローンとは)違った種類の航空機であり、地上にある中程度に武装されたターゲットに対し効果を発揮する、片道の航空機です」と説明している。

 米国防総省は当初、「ウクライナの要求に応えて、空軍が急ぎ開発した」と発表していたが、同省のジョン・カービー報道官は後の記者会見で、開発はロシアによるウクライナ侵攻前からであるとした。ウクライナとは要件について話し合いをしており、とくにウクライナ東部においてウクライナのニーズに適うものになったと述べている。(エアフォース・マガジン

Text by 青葉やまと