孤立深める韓国、どこへ向かうのか

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 米国防総省で10月14日、第52回米韓安保協議会が行われたが、両国は防衛費分担金問題などをめぐって激しく衝突するだけでなく、共同声明からは昨年とは異なり「在韓米軍の現水準を維持」という表現が取り除かれ、予定されていた両国国防トップの記者会見も中止される事態となった。米中対立が激しくなるなか、米韓関係は悪化の一途を辿っている。韓国は悪化する日韓関係を問題に挙げ、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄をちらつかせるなど、米国から強い不信を買っている。最近の情勢からは、韓国は孤立への道も歩み進んでいるようにみえる。

◆孤立への道を進む韓国
 東京では10月上旬、日本、米国、オーストラリア、インドの4ヶ国外相による安全保障会合「クアッド会議」が開催されたが、米国のポンペオ国務長官が冒頭から、「共産党の搾取、腐敗、威圧からパートナーを守らなくてはならない」と習政権を強く非難するなど、クアッド会議はこれまでになく「対中けん制網」としての色合いが濃くなっている。

 安全保障上、韓国は米国の同盟国であり、これまで米韓同盟が北朝鮮を抑止する極地同盟として機能してきたことは間違いない。だが、地域の主要国が集るクアッド会議に韓国は参加していないどころか、今回ポンペオ国務長官はクアッド会議後に韓国を訪問する予定を(トランプ大統領の新型コロナ感染が原因とも言われるが)急遽キャンセルした。

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Text by 和田大樹

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