トランプ訪日、新しい時代の日米関係

Kiyoshi Ota/Pool Photo via AP

◆安倍首相を必要とするトランプ大統領
 一方、トランプ大統領も安倍首相を必要としている。たとえば、トランプ大統領の就任以降、フランスやドイツなどの欧州と米国との関係は極めて悪化している。現在、主要国でトランプ大統領と密な関係を維持している指導者は少なく、おそらくどのような国際会議に出席しても、安倍首相がもっとも親しいパートナーになっている。来年11月の大統領選挙を見据えても、トランプ大統領としてはできるだけ多くの外交実績を残したいのが本音で、そのためにも安倍首相との関係は重要なものになっている。
 
◆日米関係を基軸にバランスをとる安倍外交
 米国とイランの関係は緊張が高まっているが、日本はイランと伝統的な友好関係を維持しており、またエネルギー安全保障上も、日本はイランを必要としている。よって、イラン情勢ではあからさまに米国側にまわるのではなく、イラン関係で日本が仲裁的な役割を果たそうとしている姿勢は、戦略的にも極めて重要だ。

 また、今回のトランプ訪日は、韓国や北朝鮮に向けても大きなメッセージとなることを期待したい。とくに、北朝鮮においては、米国だけでなく、日本とも真剣に向き合っていかなければならないというメッセージを金正恩氏に送ることにもなり、今後の北朝鮮の出方が注目される。

Text by 和田大樹

Recommends