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【イスラム国の教訓(4)】ISと対立するアルカイダの行方

Magharebia / Wikimedia Commons

◆ISとの関係の行方
 2014年2月にザワヒリ容疑者がISのバグダディ容疑者を破門して以降、ISとアルカイダは対立状態にある。現在もこの状態に一切変化はないが、ISが弱体化している近年、両者の関係の行方を探るテロ対策研究者が増えている。その中には、最も現実的な、対立の継続というシナリオ以外に、両者の歩み寄り、もしくは合併というシナリオを示唆する専門家もいる。ISは元々、2003年のイラク戦争時に台頭したイラクのアルカイダ(AQI)を前身組織としていることから、両者の歩み寄りや合併というシナリオが描けないわけではない。

 そうなれば、アルカイダによるISの吸収合併、ISによるアルカイダの吸収合併、もしくは両組織が合併し、新たな名前を冠した組織の誕生などがシナリオとして考えられる。飛躍し過ぎた想像は控えるべきだが、国際テロ情勢は非常に流動的に変化する。ISの台頭などその当時誰が予測していただろうか。今後の国際テロ情勢の行方についてはさまざまな可能性を考えることは重要だ。

Text by 和田大樹