離婚で離れ離れになった親子 息子との過ごし方に感動

画像はイメージ(Flicker/ Christian Heilmann

巻き寿司を載せたお皿を手に、微笑んでいる父と息子の写真が、ネット掲示板「Reddit」上で注目を集めました。

【画像】寿司作りを行う親子

寿司を作る親子の微笑ましい姿

投稿者はナム・ウィリアムスさん。

普段は、ウェディングや記念日などの写真を撮影している写真家です。

ナムさんの投稿によれば、「息子と初めて一緒に寿司作りに挑戦!シャリの量が多すぎたり、具の量が多すぎたり、包丁の切れ味が悪かったり(笑)。だけど楽しかったし、それに美味しかったよ!」とのこと。

仲のよい父子の写真ですが、2人には淋しい関係性があります。

ナムさんが離婚した後、息子は元妻と一緒に住んでいるため、ナムさんが息子に会えるのは2週間に一度なのです。

この投稿を見た人たちからは、ナムさんを応援するコメントや感動の声が沢山寄せられました。

「2人の笑顔がキュートで泣けてくる。この思い出をずっと大切にして!」

「素晴らしい。息子さんもあなたと過ごせて嬉しそうだね」

「ほぼ満点だね。これならお金を払って食べたいよ」

「お父さん、よく頑張ってるね!」

親子で寿司を作った理由

ところで、なぜ親子で寿司を作ることにしたのでしょうか。NewSphereは、ナムさんにコンタクトを取り話を聞きました。

ナムさんは、以前働いていたナイトクラブの日本人の板前さんに寿司を勧められた時、生の魚を食べることに抵抗があったそうです。

そこで板前さんが、甘エビ、マカデミアナッツ、クリームチーズといったナムさんの好きな具を使って巻きずしを作ってくれたところ、ナムさんはあまりの美味しさにお代わりを続けて10本の巻きずしをペロリ。

以来、ナムさんは寿司を愛するようになったのです。

当時5歳だった息子にも、同じ巻き寿司を作ってもらって食べさせたらとても気に入ったとのことですから、やはり親子ですね!

そんな訳で、ナムさんは、「2人が一緒に何かに取り組もうということになった時、寿司づくりを選んだのは自然なことだった」と言います。

ナムさんはNHKの「BENTO EXPO」も頻繁に視聴していて、番組に出てきたお弁当を作ってみたいとも考えているそうです。

13歳になった息子がスポーツ好きこともあり、最近は2人でトレーニングをすることも多いというナムさん。

息子と一緒に過ごせる短い時間を、できるだけ充実したものにさせようとする努力には、胸が熱くなります。

2人で一緒に過ごした楽しい時間は、きっと息子にとっても特別な思い出になることでしょう。ナムさん、頑張って下さい。

Text by 千草ルシア