スマホに10秒話しかけるだけ 糖尿病を診断するアプリが開発中

画像はイメージ(Flicker/ Diabetes Education Events

たった10秒間スマホに話しかけるだけで、さまざまな健康問題が発生する糖尿病かどうか診断できるアプリが開発されています。

スマホに10秒話しかけて糖尿病診断

早期の段階では自覚症状がない糖尿病だけに、早期発見が重要視されています。

国際的バイオテクノロジー企業「KlickLabs」が開発した音声診断アプリでは、従来の検査方法に負けないくらい正確に、2型糖尿病の患者を見分けることができるとのことです。

ジャーナル「Mayo Clinic Proceedings: Digital Health」に掲載された論文では、各被験者は、アプリを介して特定の発話フレーズを1日6回まで2週間録音しての実験結果が明かされています。

音響特徴を分析したところ、ピッチや音の強度などが、糖尿病の参加者と非糖尿病の参加者の間で異なることが判明。

同プログラムは、2型糖尿病の女性を識別する精度が89%、糖尿病の男性を特定する精度が86%でした。

技術が洗練されるにつれて、これらの数値は改善されるはずで、より大規模で多様な人々を対象にさらなる音声テストを実施する計画が進められています。

デジタルの進化で病気まで早期発見ができそうです。

Text by 川崎 謙三郎