「肉が2倍以上入っているように見える」 バーガーキングの商品写真に集団訴訟

画像はイメージ(Flicker/ Mike Mozart

アメリカ・フロリダ州で、ファストフードチェーン「バーガーキング」が実際の商品よりも大きく見える写真をメニューに使用しているとして、顧客が集団訴訟を起こしました。

バーガーキングで実物より大きく見える写真に集団訴訟

バーガーキング側は訴えを棄却するよう求めましたが、マイアミの連邦地裁はこれを退けたことで今後、審理が行われることになるとのことです。

BBC」によると、問題となっているのは、バーガーキングの主力商品「ワッパー(Whopper)」。

「どでかい」という意味で、一般的なハンバーガーよりも大きいサイズが特徴となっています。

原告側は、メニューの写真のサイズと実物が合っておらず、肉も2倍以上入っているように見えると訴えているそうです。

バーガーキングは「BBC」の取材に、「原告の主張は虚偽」だと話しています。

バーガーキングの広報担当者は、「当社の広告に表示されている直火焼きビーフパティは、全国で客に提供している何百万ものワッパー・サンドイッチに使用されているパティと同じ」と説明しているそうです。

また、2023年8月にはメキシカンファストフード大手のタコベルが、広告の写真より実物は牛肉の量が少ないとして、「虚偽広告」だとして集団訴訟を起こされています。

原告側は、使用する牛肉や食材の量を大幅に誇張しているとし、過去3年以内に商品を購入した顧客に対して1商品につき500ドルを支払うよう求め、少なくとも500万ドル(約7.2億円)の損害賠償を求めているとのこと。

今回の騒動に、SNSではこうしたコメントが上がっていました。

「ある程度はオペレーションを考慮すると仕方無い、とは思いますが、結構な差があるのも事実」
「広告の誇張表現が当たり前になっているが、考えてみたらおかしな話。ちゃんとした実物を見せて、正しい判断させてほしいところ」

広告と実物が違うのはよくあることですが、訴訟の行方が気になるところです。

Text by 川崎 謙三郎