「髪の毛を綺麗にする」美容師の予約をドタキャン 客が目にした『裏の顔』

画像はイメージ(Flicker/ DFSHAW

パンデミックでも不況でもなく、最近ではSNSが原因で職を失うことがあるようです。

イギリス在住のエレンさんは、美容師としてヘアサロンに勤めていましたが、あることがきっかけでクビになってしまいました。

客への乱暴な言葉で美容師がクビに

エレンさんはある日SNSを見ていると、利用したヘアサロンで失敗し嘆いているロージーさんの投稿を見つけました。

@rosieposieeeex VOILA HAIR STUDIO FARNHAM STORYTIME – Part 2. The video where they refused to help me fix my hair or give a full refund. The lady didnt even speak to me when I came into the salon. Con people. #hairsalon #hairfail #storytime #fyp #foryoupage ♬ original sound – Rosieposieeeex

美容師として自分に何かできないかと考えたエレンさんは、自らロージーさんにメッセージを送り、台無しになってしまった髪の毛をキレイな状態に戻すとオファーしたのです。

エレンさんのオファーを快く引き受けたように見えたロージーさんでしたが、なんと当日になってドタキャン。

問題はこの後です。

予約をキャンセルされたことがショックだったエレンさんは、つい感情的になり次のようなメッセージを送ってしまいました。

「キャンセルしてくれて、ありがとう。(ピエロの絵文字を添えて)このまま来ない気なのかしら?だったらピエロみたいに髪の毛がチリチリになればいいのよ」

この乱暴な返事にロージーさんはショックを受けたものの、さほど驚きはしなかったようです。

実は、ロージーさんはエレンさんのTIkTokでの振る舞いを見かけ、エレンさんに不信感を抱いていたのです。

TikTokで120万人のフォロワーがいるインフルエンサーが、他人の食生活について指摘していたことに対し、エレンさんはコメントを残しました。

「よくあなたみたいな(太った)人が他人の食習慣について口出しできるわね」

@erinhattamer Replying to @Ellen Davies #fat #fatpositivity #bodypositivity ♬ original sound – Erin Hattamer

インフルエンサーの体型をバカにし、食生活について口出しできる立場ではないと言っているような言葉だったのです。

これが、ロージーさんがキャンセルした本当の理由でした。

ロージーさんは、キャンセルの連絡をする際に、正直に理由をヘアサロンに伝えたため、ヘアサロンはエレンさんをクビにするという厳しい決断を下しました。

客商売であるヘアサロンにおいて、「客を尊重できない人間は店の方針に反している」という冷静な判断です。

この状況を、「まるで背中から不意に刺されたみたい」と表現したエレンさん。

その後、自分の言い分も知って欲しいとTikTokで投稿を繰り返しましたが、一度信用を失ってしまうと言い訳にしか聞こえないようで、残念ながら共感や同情の声は得られませんでした。

エレンさんは結局、TikTokのアカウントを削除。その後どのように過ごしているかは不明です。

SNSには拡散力があり、誰かの人生を変えてしまうほど強力です。

エレンさんの二の舞にならないよう、SNS上での自身の振る舞いを私たちも見直す必要があるかもしれませんね。

Text by 磯村さやか