「実は高所恐怖症だった」 火災中のビル屋上から犬25匹を救出したホームレス  

Ted Pendergast/ Shutterstock.com

2023年6月9日、ペルーのリマで1軒の建物火災が発生しました。

燃え盛るビルの屋上で、戸惑いながら助けを求めていたのは1匹の犬。

周囲にいた人々はパニックになりながらも、その犬を見守ることしかできなかったといいます。

しかしその様子に気付いたのは、コロンビア出身のセバスチャン・アリアスさんという男性でした。

感動する話などをInstagramに投稿している、Good News Movementがアップした動画をご覧ください。

彼は建物に上ると、窓を手で叩き割り、屋上階へ上がりました。

そして犬に優しく話しかけ抱き上げると、地上で待ち構える人たち目掛けて落としたのです。

そこにいた住民や消防士たちが犬をキャッチし、こうして無事1匹の命が救われました。

目撃者の証言によると、その前にもセバスチャンさんは複数の犬たちを火災から助けていたそうで、その合計はなんと25匹にも。

さらに彼はホームレス暮らしで、のちに「実は高所恐怖症なんだ」と打ち明けたといいます。

セバスチャンさんの活躍に世間の人々は衝撃を受け、SNSでは「一般人なのにすごすぎる」「ヒーローだ!」「感動をありがとう」と、称える声が続出。

また「彼に仕事と住む場所を与えてあげよう」「今度は私たちが彼を救う番だ」などといった声が広がり、キャンペーン活動も行われたようです。

Text by 春野 なつ