「バカにしてるのか」「敬意が足りない」 卓球の五輪代表選手の態度が物議

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スポーツ界の珍プレー、好プレー、皆さんも大好きですよね。

今年3月に行われた、卓球の国際大会『ヨーロッパ選手権2023』予選大会で、かつて見たこともないような妙技が飛び出したことをご存じでしょうか。

対戦したのは、チェコのパベル・シルチェク選手と、中国からスロバキアに帰化したワン・ヤン選手。

ともに東京五輪ではチェコ代表、スロバキア代表に選ばれていました。

もっともシルチェク選手は、新型コロナウイルスの検査で陽性とわかり、棄権を余儀なくされてしまったようですが…。

ワン選手はシルチェク選手よりランクもぐんと上で、これまで世界選手権でベスト16、パリオープンでベスト4、ヨーロッパ選手権でベスト8と、自信とプライドがみなぎっています。

それが態度に出てしまうのでしょうか、シルチェク選手との対戦では一貫して余裕のプレーをしており、返球後にはくるんと回って背中を見せる場面も。

チェコ卓球協会(Český stolní tenis)がYouTubeに投稿した、2人の試合の様子をご覧ください。

ワン選手の素晴らしいスキルと打球コースを見抜く勘の鋭さに、卓球ファンは大きな拍手を送っています。

でも、最後は歩きながらサラッとこれをやられたシルチェク選手の気持ちを考えると…。この妙技、SNSではそれなりに物議を醸しました。

「これはかなりの屈辱感を味わっただろう」「相手をバカにしたような態度だ」「年長の選手には敬意を」といった声が上がっています。

ちなみに、この日の試合はチェコ代表が3対2でスロバキア代表に勝利したそうです。

シルチェク選手は笑顔で仲間と抱き合ったことでしょうね。

Text by 森みどり