124光年先に生命が? 水確認の惑星K2-18b、新研究でも「可能性あり」

ESA/Hubble, M. Kornmesser / Wikimedia Commons

 この広大な宇宙で、地球以外に生命は存在するのだろうか? 科学者たちの努力により、水が存在し生命体が生まれている可能性のある星が見つかった。地球から124光年先にある、K2-18bと呼ばれる惑星だ。

♦︎水蒸気を確認
 K2-18bは、赤色矮星であるK2-18の周りを公転する惑星だ。地球から見ると獅子座の方向に124光年離れた場所に存在する。天文学者たちは昨年9月、K2-18bに水蒸気が存在すると発表した。大気中に水蒸気が確認されたのは、ハビタブル・ゾーン内の惑星としては初のことだ。ハビタブル・ゾーンという言葉に厳密な定義はないが、一般にはある恒星を起点として、生命が存在するに十分な気温となる距離の範囲を指す。気温と水の存在という条件が整ったことで、生命存在の可能性がある星としてにわかに脚光を浴びた。科学ニュースサイトのサイエンス・アラート誌は、恒星との距離の条件が良く、水が凍らず蒸発もしない望ましい温度条件が整った星だと解説する。

 米学術誌のサイエンス誌は、K2-18bで液体の水から形成される雲が検出されており、このような小さな星としては初めてのことだったと説明している。K2-18bは地球のおよそ2.6倍の直径というサイズ感だ。

Text by 青葉やまと