日本人は世界一アプリを多く所持し、1日3時間利用(App Annie調査)

 アプリ市場データを提供するApp Annieが、消費者のアプリ利用状況に関する調査レポートを公開した。本レポートではユーザーのアプリ利用時間や所持数を10カ国(インド、ブラジル、中国、韓国、ドイツ、米国、フランス、イギリス、日本、メキシコ)を対象に分析している。

 本調査の主な結果は以下の通りだ。
・1人あたりアプリ所持数:日本は100本以上で世界第1位
・1日あたりアプリ利用数:日本は約10本で世界10ヵ国中第5位に
・1日あたり利用時間:日本は1日約3時間利用
・1日あたりゲーム利用時間:日本と韓国は1日1時間を超え、他国を圧倒

 日本人は、アプリ所持数自体は世界第1位だが、1日あたりの利用本数は平均値だった。様々な種類のアプリをインストールし、その中から必要なものを数本ずつ毎月利用するという特性が垣間見える。中国では、WeChatが多機能アプリとして圧倒的に有力なポジションにいるにも関わらず、インストールするアプリ数が日本に次いで多い結果であった。

 また、調査対象となったすべての国で、2015年から2017年にかけて1日のアプリ利用時間が増加しており、アプリの普及が進んでいることを一層裏づけている。

 モバイルゲームの平均利用時間は、調査対象となったすべての国で、2015年から2017年にかけて増加した。モバイルゲームをプレイする時間は日本と韓国のユーザーが群を抜いており、1日あたり1時間を超えている。アプリストアの収益全体に占めるゲームの割合は約75%になっており、世界的にゲームプレイ時間が増えている点は、モバイルゲームが今後も引き続きパブリッシャーに大きなビジネスチャンスをもたらすであろうことを示唆している。

photo Maridav/shutterstock.com

Text by 酒田 宗一