流出油の回収にも活躍 注目される髪の可能性

Sumeet Mudhoo / AP Photo

 外出制限で美容院へ行けない時間を過ごしたことから、フランスでは髪のリサイクルを意識する動きが見られる。素材としての髪の可能性とは。

◆新型コロナで増えた寄付
 化学療法の副作用で髪を失った人のかつらに使われる髪を集める団体は、ヨーロッパにも複数ある。フランスのある団体は、新型コロナ流行以前は、一日約100袋の髪を受け取っていたが、約2ヶ月の都市封鎖のあとからは寄付がぐんと増え、一日200袋以上を受け取る毎日だという。ベルギーの団体も寄付が約50%増えたと、同じ傾向がみられることを認める(20miutes、7/18)。

 おそらく、都市封鎖の間、美容院に行けず、いつもより伸びてしまった髪をばっさり切りたくなった人が多いと思われるが、同時に切った髪を役立てたいと考える人も増えたのだろう。

Text by 冠ゆき