「数十年に一度」の大雨がなぜ毎年……地球温暖化のしくみから考える

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◆レジ袋有料化を機に、できるところから省エネ対策
 7月からレジ袋有料化が実施された。有料化されたからといってレジ袋が削減され、環境問題が解決するわけではない。有料化の本当の狙いは、私たち一人ひとりの意識改革、ライフスタイルの転換だ。地球温暖化は、私たちが大量のエネルギーを使用することによって引き起こされている。地球温暖化を防ぐためには、私たち一人ひとりが、省エネに取り組むことが大切だ。最後にそのいくつかを掲げる。

① ヒートアイランド現象を緩和するためには、緑を増やすことが有効。学校や家の庭で植物を育て、地域の緑を増やすべきだ。植物は二酸化炭素を吸収してくれる。

② 通勤や買い物の際に自家用車の使用を控えて、バスや鉄道、自転車を利用。自家用車を使うときはアイドリングストップなどのエコドライブを実践する。

③ 買い物に行くときには、マイバッグを持参し、レジ袋を買わないように。

④ カーテンによる太陽光の調節やクールビズ・ウォームビズによる冷暖房機に頼らないすごし方の工夫、冷房・暖房の温度を控えめに設定するように。燃料や電力の消費を抑えることができる。

⑤ 電気ポットやジャーの保温を控える、電化製品の主電源をこまめに切る、長時間使わないときはコンセントを抜くなどにより、節電を心がける。家族が同じ部屋で団らんすると、照明などによるエネルギー消費を2割減らすことができると試算されている。

Text by 和田眞