目立つトランプ氏の言い間違え… それでも国民はバイデン大統領をより問題視

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◆アメリカ人7割「バイデン氏は高齢すぎる」
 2人の年齢は3歳半しか違わず、バイデン氏はトランプ氏より言い間違いなどが少ないにもかかわらず、槍玉に挙げられているのは主にバイデン氏の年齢だ。金髪と日焼けした顔で強い口調で話し、ジェスチャーも多いトランプ氏と違い、白髪でゆっくりと静かに、ソフトな口調で話すバイデン大統領は、より高齢であるという印象を与えるのだろう。共和党のトランプ支持者や右派メディアは、バイデン氏が「物忘れがひどい高齢者で、次期大統領は務まらない」という印象を与えようと躍起になっている。

 米政治専門サイト『ポリティコ』によると、アメリカ国民の67%が81歳のバイデン氏を「次期大統領になるには高齢すぎる」と考えている。一方、3歳半しか違わず、言い間違いや物忘れが多いにもかかわらず、トランプ氏は57%だ。またバイデン氏が2期目を務められる「精神的体力がある」と思う人は34%だが、トランプ氏は48%である。バイデン大統領が再選を果たすためには、これまでより積極的にテレビ出演したり記者会見を行ったりしてメディアに登場し、同氏が高齢すぎるという固定観念や不安感を払拭する必要がありそうだ。

Text by 川島 実佳