ワクチン獲得で見せたシンガポールの機動力 ファイザー製到着
◆国民に切迫感なし 早期接種は進むのか?
旅行や貿易に依存するシンガポールだけに、政府はワクチンの助けを借りてより広く経済を再開させたいと考えている。来年には世界経済フォーラムのホスト国になっていることも、接種を急ぎたい理由の一つのようだ。
しかし12月に行われた世論調査では、48%が接種すると回答したが、34%は半年から1年接種を見合わせたいとした。ワクチンが新技術で開発されたこと、短期間で開発承認されたことから副作用への懸念が示されたという。シンガポールは1日当たりの感染者数が現在はほぼゼロで、死者数も世界最少レベルだ。接種を望む人でも、感染を避けるためというより移動の自由を取り戻すため、または義務感のためという人も多い(ロイター)。英米のような切迫感はなく、どれだけ接種が進むかが注目される。
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